シャープが2017年3月期連結決算の業績予想を上方修正したという記事。
「業績悪化の一因となってきた太陽光パネル事業で、原材料となるポリシリコンの購入契約に関し、調達先との間で契約条件を変更したとみられる。ポリシリコンの市場価格が低下する中、割高な購入契約を長期で結んでいたため、差額を損失として計上していた。」
シャープの業績改善が一段と鮮明に。ホンハイは何をしたのか?(投信1)
「シャープは2017年2月17日、東京株式市場が開く30分前の午前8時30分に「売上原価(引当金)の減少に関するお知らせ」及び「平成29年3月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」と題する適時開示を発表しています。
その内容は、原材料の購入に関する契約見直しが締結されたことにより、売上原価に含まれる「買付契約評価引当金」が、2017年3月第3四半期末比で▲101億円減少することが決まったこと、また、これに伴い2017年3月期通期の業績予想を経常赤字予想から黒字予想へと上方修正するという内容でした。」
巨大企業である鴻海の交渉力のおかげということのようです。
シャープにとってはもちろんプラスなのですが、将来購入分も含めた引当金の見直しなので、損益的には、一過性の利益といえます。
売上原価(引当金)の減少に関するお知らせ(シャープ)(PDFファイル)
平成29年3月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ(シャープ)(PDFファイル)
当サイトの関連記事(鴻海による買収前のシャープの偶発債務について)
ところで、シャープは不利な購入契約について引当金を計上していたわけですが、東芝は、この件についてどういう処理にするつもりなのでしょうか。
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東芝巨大損失リスク 原発に続きLNG事業でも(週刊朝日)
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