(金融庁も加盟している)IOSCO(証券監督者国際機構)が 1 月に公表した、“会計監査の品質確保に向けた監査委員会の取組み支援のための優良事例”に関する報告書の概要などを紹介した記事。
IOSCOのレポートはどういうものか...
「会計監査を担う監査人は、独立した専門家として品質向上のための役割が求められているが、報告書では会計監査人の重要性を踏まえた上で、適切な監査を支援するために企業のガバナンス責任者として監査委員会が果たすべき役割について、会計監査人の選任や報酬設定、会計監査プロセスの支援などの分野で合計 86 のグッド・プラクティスを検討している。」
かなり細かく紹介しており、原文を読む代わりになりそうです。
「監査委員会」が対象ですが、国によってコーポレートガバナンスの仕組みは異なっており、日本の場合だと、「監査役会」も該当するのでしょう。
以下の分野についてグッドプラクティスをまとめているそうです。
「① 会計監査人の選任に関する推薦
監査委員会は、経営陣から独立して用意した基準に基づいて監査人選任を推薦する。選任の焦点は監査品質に合わせるべきで、監査報酬削減ではない。都合の良い監査意見を求めるべきではなく(オピニオンショッピング)監査人の独立性を主な検討事項とすべきである。
② 会計監査人の能力と再任に関する評価
監査人と監査資源の妥当性・適切性の評価では、企業の業務と業界に関する知識、上級チームメンバーの監査への関与、他の監査人の活用、技術的および特殊な専門的能力の利用、異なる地域を評価する監査人の能力、内部統制システムの対象範囲、監査担当パートナーとチームが監査品質に関して所属する監査法人において説明責任を果たすか、などを考慮すべきである。
③ 会計監査人の報酬設定に関し考慮すべき事項
監査委員会は、監査報酬が監査計画および監査品質と整合的かを検討すべきである。
④ 会計監査プロセスの支援
...
⑤ 会計監査人の独立性評価
...
⑥ 会計監査人とのコミュニケーション
...
⑦会計監査の品質評価
監査委員会は、質問、観察および監査規制当局の所見への監査人の対処などを踏まえ、監査品質を評価すべきである。」
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