日経夕刊1面のコラム記事。JR九州の会長が書いています。社長退任後、日商簿記3級を受験し合格したのだそうです。
「複式簿記は、14世紀にイタリアの商業国家ジェノヴァ共和国の商人たちが債権債務の記録を行なった方法が起源とされている。歴史家ジェイコブ・ソールの名著「帳簿の世界史」(文春文庫)にそう記述がある。700年に及ぶ簿記の歴史は、企業経営の歴史でもある、と著者は説く。
還暦をやや過ぎて商工会議所主催の簿記検定試験の3級に挑戦したのが3年前。
企業経営に20年近く関わってきたので、できあがった財務諸表をある程度読み解くことはできる。その作成過程や仕訳、転記など簿記の基本についてはあまり詳しくはなかった。一念発起。社長を退任し多少時間ができたこともあり、受験を決意した。」
今の日商簿記3級は、個人事業ではなく、会社の簿記になっているので、経営者にも向いているかもしれません。
もっとも、純粋な大手民間企業の事務系の社長なら、新入社員のときに簿記の初歩は勉強済みの可能性は高いと思いますが...。
本も出しているようです。このほかにも何冊かあります。
コラム冒頭で紹介されている本。
JR九州にやや批判的な(?)本。