ソフトバンクが調査委立ち上げ 元副社長の退任巡り（日経より）

ソフトバンクが調査委立ち上げ　元副社長の退任巡り

ソフトバンクグループの元副社長の退任を巡り、同社取締役会が特別調査委員会を立ち上げたという記事。

「株主によるアローラ氏らの退任要求に絡んで社内に協力者がいた疑惑が持ち上がり、退任の経緯を改めて検証するとみられる。」

「インド出身のアローラ氏は米グーグルなどを経て、孫正義会長兼社長から「将来の後継候補」として迎えられた。海外企業投資をけん引し、14年度は入社に伴う契約金を含めて165億円と巨額の報酬が話題となった。16年に孫氏が禅譲を撤回し、退任していた。

ソフトバンクグループは16年に米法律事務所経由で投資家グループからアローラ氏の退任を求める書簡を受け取っている。米ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は26日、アローラ氏ら２人の取締役の解任を求めた株主らについて、誰が関係していたかをソフトバンクグループが調査し始めたと報じた。社内に関わりのある人物がいるかどうかなども調べているとした。

これについてソフトバンクグループの広報室は「取締役会の特別調査委員会はこれらの件について調査をしている。結論を出すに至っておらず、調査が完了するまでコメントを出す予定はない」として詳細の言及を避けた。同紙によれば、調査委は２月に設立されたが同社は立ち上げの時期を明らかにしていない。」

超高額な報酬や突然の退任など、謎が多いのですが、何か明らかになるのでしょうか。

ウォール・ストリート・ジャーナルの記事。

SoftBank Probes Who Was Behind Smear Campaign Against Top Executives
Series of letters to board called for removal of Nikesh Arora and Alok Sama; ‘sabotage’ effort also involved media leaks, complaint to SEC（WSJ）

イタリアの投資家の名前が挙がっています。ソフトバンク内のインサイダーのために動いているのだと部下に述べていたそうです。ただし、本人は弁護士や電子メールを通じて関係を否定しています。

People with knowledge of the matter said Alessandro Benedetti, an Italian private-equity investor, was a central figure in that campaign. They said he told associates he was working, in part, for the benefit of a SoftBank insider.

Last month, after The Wall Street Journal asked SoftBank questions about Mr. Benedetti and other matters related to the campaign, the board created a special committee and instructed a law firm, Shearman & Sterling LLP, to lead an investigation into the campaign, a spokesman said.

A lawyer for Mr. Benedetti said his client denied having “mandated or been party to any campaign” against SoftBank executives. Mr. Benedetti said in a separate email that the Journal’s questions were trying to connect facts and events that have “nothing to do with SoftBank or the individuals mentioned in their capacity of executives of SoftBank.”

当サイトの関連記事（2016年）（アローラ氏のインサイダー取引疑惑について）（←この疑惑も反アローラ氏キャンペーンの一環だったのでしょうか。）

その２（2016年）（アローラ氏の高額報酬について）

アローラ氏への報酬は、総額で300億円超（同氏に与えた関連会社株を買い取った金額を含めると400億円超）にもなります。