英国の流通大手テスコ社の利益水増し疑惑は、当サイトでも取り上げましたが、会社から依頼されたデロイトの調査によると、利益水増し額は、当初の発表よりも大きくなったそうです。
Deloitte’s investigation into the supermarket giant has revealed its accounting irregularities are worse than first feared
デロイトの調査では、テスコが、以前考えられていた6ヶ月間ではなく、過去少なくとも2年間に、263百万ポンドの利益水増しを行っていたことが明らかになりました。その内訳は、当半期118百万ポンド、2013-2014年度が70百万ポンド、その前の年度が75百万ポンドです。当半期だけの問題ではないということで、PwCの監査にも疑問が呈される可能性があります。
It found that Tesco has overstated its profits by £263m for at least two years, not six months as was previously thought, and by £13m more than the initial estimate. The accounting practices resulted in profits being overstated by £118m in the first half of this year, by £70m in the 2013-2014 financial year and by £75m before that, which could pose questions for auditors PwC.
問題の会計処理は、店内販促を行うために仕入先から受け取る収入の計上時期にかかわるものです。
The issue concerns when payments received from suppliers who pay to run in-store promotions on their behalf are booked.
日本の小売業でも、仕入先から、協賛金等の名目でリベート的なものを受け取る取引があると思いますが、比較的不正リスクが高い取引といえます。
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