会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

《ルールや方針が「ビッグモーター化」》中古車販売業界第2位「ネクステージ」の不正を現役社員、元社員が続々告発!「BMよりエグい」「わざとタイヤをパンクさせて…」(文春オンラインより)

《ルールや方針が「ビッグモーター化」》中古車販売業界第2位「ネクステージ」の不正を現役社員、元社員が続々告発!「BMよりエグい」「わざとタイヤをパンクさせて…」

中古車販売業界でビッグモーターに次ぐ2位だというネクステージ(東証プライム)で、ビッグモーター同様の不正が横行しているという記事。

「ビッグモーター(BM)による保険金の不正請求問題が明るみに出て、中古車販売業者に注目が集まる中、BMに次ぐ業界第2位「ネクステージ」でも同様の不正が横行している疑いがあることが「週刊文春」の取材でわかった。複数の現役社員、元社員が告発した。」

不正の一例。

「一体、どのような不正が行われているのか。代表的な事例の1つが“パンク不正”だ。現役の営業社員が明かす。

「保証サービスのひとつであるタイヤの無料交換はパンクしていることが条件。ですが中古車を買うとき、保証への加入を渋る客がいたら、保証を売るために『タイヤが古くなったら、パンクさせればいいんですよ』と客に“悪知恵”を吹き込む営業マンは非常に多かった。小さなことかもしれませんが、これは詐欺行為です」

タイヤを無料で交換する時でも整備の工賃代は別途かかり、それも売り上げとして計上できる。そのため、わざとタイヤをパンクさせたり、パンクしたように見せかける不正も横行していたという。」

これだけだと、従業員は追加サービス勧誘のノルマ達成にはなるかもしれませんが、会社は必要のないタイヤの無料交換をしていることになり、むしろ損失になるような気もしますが...

無料で読める部分で具体的な不正として挙がっているのは、この「パンク不正」の例だけです。

不正が起きる背景として、今の社長がビッグモーターからヘッドハンティングされた人物であり、ルールや方針が『ビッグモーター化』していったことをいっています。

詳しくは有料記事を読んでくれということのようです。

「現在配信中の「週刊文春電子版」では、“パンク不正”に加え、社員の間で行われていた保険契約数の“売買”、不正の温床を作っている「あまりにきつい」ノルマ、元BM社員の評判と社内での言動、元BM社員が起こした“パワハラ騒動”など現役社員と元社員の告発を詳しく報じている。」

会社からは関連すると思われる2本の開示がなされています。

報道機関様からのご質問状につきまして(PDFファイル)(文春記事の中でも会社の反論として取り上げています。)

当社の整備工場における統制環境について(8月23日)(PDFファイル)

株価への影響は...

ネクステージがストップ安気配、保険金不正疑惑の報道(会社四季報オンライン)

(補足)

中古車販売大手ネクステージでも不正契約の疑義
保険担当の役員が亡くなっていたことも判明
(東洋経済)

新たな不正が発覚したというのではありませんが...

「東証プライム上場で中古車販売大手のネクステージをめぐって、自動車保険の不正契約といった疑惑が持ち上がる中、同社で保険事業を統括していた担当役員が2023年9月初旬に亡くなっていたことがわかった。

同社は、保険担当の役員が「先週病院で亡くなったことは事実。原因については聞いていない」(野村昌史取締役)としている。」

(補足2)

保険の契約捏造「出すことはないと判断」 中古車大手のネクステージ(朝日)(記事の一部のみ)

「中古車販売大手のネクステージ(名古屋市)は6日までに、複数の社員が友人などの名義を使って車の保険契約を「捏造(ねつぞう)していた」と明らかにした。」

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