会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

女性係長9633万円着服 管理する金庫から JAとうかつ中央(千葉日報より)

女性係長9633万円着服 管理する金庫から JAとうかつ中央

JAとうかつ中央という千葉県松戸市の農協で、50代の女性係長による現金着服事件があったという記事。

「JAとうかつ中央(とうかつ中央農協、本店・松戸市上本郷)の松戸南支店に勤務している50代の女性係長が、昨年7月から約1年間にわたって金庫内に保管していた現金計9633万円を着服していたことが20日、千葉日報社の取材で分かった。JAによると、女性係長は出納事務担当で日常的に金庫を管理しており、聞き取りに対して現金の着服を認めている。」

「女性係長は勤続30年以上のベテラン職員という。」

「小倉忠勝代表理事理事長は千葉日報社の取材に、「現金の取り扱いについてルールに基づいた運用をきちんとしていなかった。関係部署と協議し再発防止策を検討中」と女性係長の現金着服を認め、再発防止策を講じると述べた。」

抜き打ち監査で発覚したとのことです。特にこみ入った不正ではなさそうで、1年間も発覚しなかったというのは、長すぎるのでは。

こちらは経営者の犯罪。

朝日新聞販売会社元社長を逮捕 横領の疑い 少なくとも3300万円 警視庁(産経)

「朝日新聞の販売会社「朝日新聞東京サービスセンター(現・朝日新聞東東京販売)」から現金を着服したとして、警視庁捜査2課は20日、業務上横領容疑で、同社元社長、××××容疑者(50)=東京都江戸川区南小岩=と元社員の男(58)を逮捕した。」

「捜査2課によると、××容疑者が元社員に指示し、会社名義の口座から現金を引き出していた。帳簿を改竄するなどして発覚を免れていた。着服額は少なくとも約3300万円に上り、××容疑者の債務の返済や遊興費にあてていたという。」

(補足)

農協の事件で、不正を隠していた手口が明らかになりました。

コピー紙を切って紙幣に偽装 千葉・JAとうかつ中央で約1億円着服の女性係長(産経)

「女性係長は平成26年4月から出納係を務めており、自分が休みで他の職員が金庫を扱う日には、コピー紙やメモ用紙を紙幣の大きさに切って、汚れるなどして交換する紙幣を入れる袋に入れて封印。これを金庫内に置いて、あたかも現金があるように見せかけていたという。」

面倒でも、本当にチェックするなら、現物(この場合は現金)をみないと...

架空伝票で発覚逃れ 金庫に現金入り袋偽装も 松戸のJA職員着服(千葉日報)

「同支店は約1億4千万円の現金を保管。出納担当者の女性係長と出納管理者の40代の男性副支店長が毎日午後3時以降、2人で現金を確認することが内部規定で決められているが、適正に運用されていなかった

女性係長は着服後、架空の出金のための伝票を判明しているだけで12回作成し、つじつまを合わせていた。休みの際は代役の職員に見つからないよう、紙幣と同じ大きさの紙の束を入れた袋を現金入りの袋と偽装し金庫に納めていた。」 
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