会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ(バリューゴルフ)

財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ(2023年4月24日)(PDFファイル)

バリューゴルフ(東証グロース)のプレスリリース。

2023年1月期の内部統制報告書において、開示すべき重要な不備があり、財務報告に係る内部統制は有効でない旨の記載をしたとのことです。

当サイトでは取り上げていませんが、子会社で不適切取引があったそうです。

「1.開示すべき重要な不備の内容

当社は、連結子会社である株式会社産経旅行(以下「産経旅行」という)に対する内部監査手続において、不適切な取引が行われていることが判明したため、本事案の事実関係の確認、類似事案の有無の確認等を行うために、弁護士・公認会計士による外部調査チームを組成し調査を行いました。外部調査チームによる調査の結果、産経旅行の従業員(以下「当該従業員」という)による資金着服及びこの発覚を遅らせるための架空取引の計上等の事実が判明しました。外部調査チームの調査結果に伴い、当社は、影響のある過年度の決算を訂正するとともに、2020年1月期の有価証券報告書、2021
年1月期の有価証券報告書及び四半期報告書、2022年1月期の有価証券報告書及び四半期報告書、2023年1月期第2四半期までの四半期報告書について、訂正報告書を提出することにしました。外部調査チームの調査結果において、取引先預金口座が当該従業員の管理下にあったという特殊事情が本事案発生の主要因と分析されておりますが、当社は、本事案が長期にわたり発見・是正されなかった背景に、不正の発生可能性に関する当社グループの感度が十分でなく、業績や業務執行のモニタリングを含む、当社による子会社管理、産経旅行本社による支店管理が有効に機能していなかった点があ
ると考えております。また、受注時に得意先への確認が十分行われていないという業務処理統制の不備も、架空取引の計上を許した一因と考えております。 」

2022年12月9日に調査報告書を受領し、その後、再発防止策を策定していますが、2023年1月期末には間に合わなかったようです。

過年度の有価証券報告書等の訂正及び過年度の決算短信等の訂正に関するお知らせ (2022年12月)(PDFファイル)

2022年1月期で影響額をみると...

(単位:千円)

利益への影響はすごく大きいというほどではありませんが、売上への影響が、会社の規模からすると、大きかったようです。(着服の影響というより、それを隠蔽するための架空取引の影響が大きかった?)

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