日本株への投資が、予想重視から実績重視になってきたという記事。
「決算発表で企業業績の実績を確認してから投資する方がパフォーマンスが上がりやすい――。こんな構造変化が日本株市場で起こっている。規制の影響でアナリスト予想の正確性が落ち、世界景気の好調さなどを背景に企業業績の実績値は着実に拡大が続いているからだ。「思惑で買って、事実で売れ」との相場格言は過去のものになるかもしれない。」
背景が2つ挙げられています。
「背景には2つの環境変化がある。まず、円相場と米長期金利の安定。実績重視の投資法が高成績をあげた昨年3月から年末まで、円相場は7円程度の幅で安定的に推移していた。将来の為替・金利動向に不透明感があれば、早めに利益を確定したくなるのが投資家心理。一方、安定した環境下であれば、好業績企業が今後も好調を維持するとの見通しが成り立ちやすい。
上場企業が一部のアナリストなどだけに業績動向を示唆するのを禁じた規制の影響で、事前に業績予想を立てるのが難しくもなった。この結果、アナリスト予想の上方修正や下方修正といった短期的な情報の価値が低下し、「実績を見てから買う投資行動になりやすくなった」(三菱UFJモルガンの古川真氏)。」
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