数十年ぶりに私の身に突如訪れた大江千里ブーム。
そのマイブームにのっかって、私は行ってきました。そう、あの塩屋に。

大江千里さん。最近の若者は既にわからない、過去の人と知った時の衝撃たるや。
少し前なら、「あの大江千里がさ~」で話が通じたのに…。
私が千里さんを聞いていたのは年がばれるけど、学生の頃。しかも、おそらくその頃は千里さんにとってもピークであったであろう時期です。
「塩屋」が発表されたのはもう少し前。
私が聞いていた時代は、かの「格好悪いふられ方」や「あいたい」がばりばりにかかっていた頃なので、リアルタイムで聞いてはいません。
突如訪れた千里ブームで、千里さんの過去の曲を貪るように聴いていく中、千里ファンの間でのかなりの人気を誇る「塩屋」という曲があることを知り、その曲を聴いている内に、「行くのは今しかない」と思い立ったわけです。
(ちなみに「塩屋」とは駅の名前です。)
当時の私は、大江千里さんという、元祖?メガネ男子であったり、元祖草食系男子?みたいなキャラに惹かれてはいたものの、本当の恋愛を知らない子供だったわけで(今だってけしてわかっている訳ではないが)、前述の「格好悪いふられ方」や「あいたい」が入った「HOMME」や、次のアルバム「六甲おろしふいた」は聞いていましたが、自分の現実の生活とはかけ離れた世界観の千里さんの音楽からは徐々に離れて行った記憶があります。
実際その後の活動は、トップランナーの司会をやっていたことぐらいしか知りません。それもずいぶん前だな…。
たぶん私にとっては早すぎたんだろうなあ、と今では思います。
そして、数十年の時を経て、やっと、千里の音楽に私が追いついたのです。
すみません、ほんとに遅くて…。
既に千里さんは日本にはいない。NYでジャズピアニストをしています。
さみしいです。まことに…。
全てを置き忘れて生きつづけ、それでもあの頃の私が蘇ってしまったわけです。
あの、深夜の、親に隠れてオールナイトニッポンをに聞いていた私が。あの下ネタだらけだったオールナイトニッポンを。
そうとも、なんだかんだ未だに中二病をこじらせているのさ、こっちは。
そんなこんなで、塩屋に行ってきました。
塩屋へは神戸から13分
ここで特筆すべきなのが、神戸から塩屋へは13分程で行けると言うこと。
あの都会のエスプリ漂うオシャレシティ神戸からたった13分で須磨海岸や、塩屋へ行けちゃう。
ほんに神戸は山もあるし、中華街もあるし、海も近いし、ミニマムで不思議な街だなあ。
電車に揺られているとあっという間に海が見えてくる。

やがて、着きました。電車は駅に。
そして、「塩屋」の舞台は山陽電鉄の駅だった

さて、私はてっきり「塩屋」の曲は、JRの駅のことだと思い込んでいましたが、旅行から帰ったあとから山陽電鉄の駅のことだったと判明。
したがって、今回の旅の写真はJRのものしかありません。
ちゃんと調べとけよ…。(Wikiにもちゃんと書いてありました。)
ああ、ここで彼女が手を振ったんだとか、感動していた自分は一体…。(歌詞を参照して下さい)

そして降りてみた。
じゃーんこれが「塩屋」です!(JRだけどね!)

あの賑わうオシャレシティとは全然違う、じみーなとこなのです。これが(失礼)。
でもそれがいいんだよね~と思いつつ、とりあえず散策。

砂浜に出たいわね、海に来たんだから…。
と思いきや、工事中で出れず!

なんたることか。というか、砂浜自体が少なくなってきてるのかも。電車から見える風景はテトラポットばっかだったし。
そして、ここで聞いてみます。あの「塩屋」を!
大江千里 塩屋 アルバム「OLYMPIC」収録曲
このイントロがほんとに好きです。
ドラマチックで美しい。夜明けの町が見えるようです。

そんなドラマチック感に浸ってる自分に少し気恥ずかしさを感じましたので、クールダウンすべく塩屋の駅のすぐ隣にあるシーホースというケーキ屋さんでケーキを食べてみました。

おじさんがケーキを出してくれて、不思議なふんいき満載だが小さいながらイートイン?できる可愛らしいお店でした。一番人気のチーズケーキもおいしかったです。「孤独のグルメ」の五郎さんの気分です。

せっかくだから線路の向こう側にも行ってみましょ、と思い、山陽電鉄の向こうにも行ってみることに(ここでは当の「塩屋」が山陽電鉄の駅だと知りません)。
駅の向こうは、細い路地が詰まった小さな港町のようでした。商店街なんかもあります。

細い路地が曲がりくねり、しかも山の斜面に道を作ったみたいで、急な坂とかもあり迷路のようです。

そういえばさっき、洋館らしきものが見えたのでそこに行ってみることにしました。
つづく。
そこには「早朝に神戸線の塩屋駅に到着」とあり、山陽電車には触れられていません。神戸線はJRのことなので、舞台の塩屋駅はJRで正しいのではないかと思います。
Wikipediaの山陽塩屋駅のくだりは出典が書かれていないので、おそらく記事を書かれた方が記憶を頼りに勘違いしたまま記したのではないかと思います。
コメントありがとうございます。
そうなんですね?!
貴重な情報をありがとうございました。