kage日記 読書&お仕事編

読書記録、仕事雑感(愚痴?)

映画記録 天気の子

2021-04-24 14:44:03 | 映画記録

お正月に録画してあったのをやっと見た。

まずは絵がとにかく美しい。

普段見慣れている新宿や代々木などの街の風景、雨や水の描写。徹底的にリアルに描かれたその映像は、写真??と疑うほどである。 この風景だけの映像が延々流れていても飽きずにみていられそうだ。 物語も、いろいろ突っ込みどころもあるようだが、(東京が3年間もずっと雨が降り続けていて特に変わらないあの生活ぶりは可能なの?とか) 「君の名は」に比べたらわかりやすかった。

 

そして、賛否が分かれているという結末。私も正直最初は、え?これで終わり?とびっくりした。 感想を見ると、自分達のことばかりでむかつく、自分勝手だとかいう意見が見られた。確かに、世界の不自由と陽菜の命を天秤にかけ、後者を取ったからだ。 「君の名は」は過去の運命を変えたが、彼らは自分たちのための選択をした。言ってしまえば、物語にありがちな美談 ~自分を犠牲にして世界を救う~ことをしなかった。

 

でも、

 

よく考えたら、彼らが別に世界を救う義理なんてひとつもなく、それを責めるのはお門違いというものだ。

じゃああなたは、同じ立場になったら、世界を救いますか?

自分の幸せを願って何が悪いの?

 

「世界はもともと狂っている」という言葉も、その当時はピンとこなかったかもしれないけど、コロナ時代の今、腑に落ちる。まさか一年前、世界がこんな状態になるとはだれも夢には思わなかっただろうから。何をもって「狂っている」のかの基準は、人間が勝手に決めることだからだ。雨が降り続く世界の中で、それでも人々はこの世の中で生きていく、というメッセージはそのまま、コロナ禍の世の中でも人類は生きていかなければならない、という今の世の中につながる。 なので、これを見たタイミングは私にとってすごくよかったのではないかと思う。

「きっと僕たちは大丈夫」というメッセージも鼻白まずに素直に受け止められた。

 

そして、

もうひとつよかったポイント。穂高の実家のある島がどこか、ものすごーく気になっていた。冒頭、「サルビア丸」に乗っていて、芝浦ふ頭で降りていたので、伊豆七島のどこかだと思っていたのだが、最後の船の甲板から見える後方の島の形や、卒業式の後、後輩の「告白」(ではなかったけど)のシーンの風景から、もしかしたら神津島ではないかと思い、再度卒業式の教室の黒板のシーンを見てみると・・・ビンゴ! 神津島高校とかいてありました。



テレビ画面を撮影。

これはうれしい。去年行った神津島を思い出しました。彼も赤崎遊歩道の橋から飛び込んで遊んだのかしら、なんて想像をふくらませてみたりして(笑) まあ、ネットで調べたらすぐに出てきたけどね。

 

「君の名は」と比較され、イマイチだという意見も多かったので、あまり期待しないで見たが、このコロナ禍の時代だったからこそ、私にはふにおちた、とてもいい映画であった。

 



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