「かげろう」な日々

透析と映画と音楽と、稀に仕事。。あぁ、マルプーの「ぽぽ」のことも書いてみます。

取り返しがつかない。。

2007-03-15 00:54:34 | 日々
12日から渡比の予定でしたが中止しました。

11日の午前3時5分に母親が急死しました。

金曜に一緒にリハビリに行く予定だったのですが、木曜から気持ちが悪いとのことで、母親だけキャンセルしました。
前回の入院で小腸をほとんど切除していて、通常なら消化不足で大便が出にくいことは少ないらしいのですが、パーキンソン病を患っているため、出にくくなることもあるとのこと。
結局木曜には出なかったので、そのせいなのかな?と話していました。

土曜日になって実家に行ったら、昨日はたくさん出たとのことで安心したのですが、今度は喉がゼイゼイして、上手く飲み込みが出来ないとのこと。
お茶を飲もうとしていたのですが、確かに変な音がして飲み込み辛そうにしてました。
身体の動きも普段より鈍いこともあり、また月曜から僕もいなくなるため、、次回の通院日(水曜日)まで様子を見るといっていたお袋を説得して、病院に連れて行きました。

以前手術をしたときに、気管に穴を開けて人工呼吸をしていたこともあって、食べ物が気道に入ったのではないかと心配したため、そのことを医者にも伝えました。
幸い熱もなく異音も聞こえないとのことでしたが、咳が少しでるため薬を出して様子をみましょうということになりました。

家に戻り車から降りるときは調子よく歩き出したのですが、いざ家に入るとまた動きが鈍くなってしまいました。
椅子に座らせて、僕は事務所に行き用をしていたのですが、30分位して親父が呼ぶ声が聞こえました。
行ってみるとお袋がトイレでしゃがもうとしたのですが、足に力が入らずガクガクと震えている状態でした。
なんとか便器に座らせたのですが、かなり苦戦しました。
その前までも親父と二人で悪戦苦闘していたらしく、お袋は凄い汗をかいていました。

そんなこんなで、トイレを終えて食卓に座らせてまた事務所に戻りました。
9時ごろ仕事を終え、食卓に顔を出し「帰るね、なんかあったら電話してよ」と行って実家を後にしました。

夜中1時過ぎくらいに布団に入り、半分眠りかけたときでした。
かみさんが、部屋に入ってきて「お父さんから電話で・・・お母さんが何回呼んでも返事しないって。すぐ来てって。」

土砂降りの夜でした。

実家について、親父が「う~ん・う~んって唸る声がして、目が覚めて名前を呼んだんだけど返事がない・・・」
いそいでお袋のベッドに行って「おっかさ!おっかさ!」と呼んだのですが返事がありません。
脈をとっても感覚がなく、呼吸もしてないような感じです。
口をぎっしりと閉じていて、開かせようとしても開きません。
よくみると口元から茶色い液体が少し垂れていました。
兄貴が部屋にきたので、救急車を呼ぶように言って心臓マッサージを始めました。
胸を押す度に口からの液体が溢れ出てきます。
顔を横に向けさせると止め処なく流れ出てきて、近くにあったトイレットペーパーで拭うのですがおっつきません。

そうこうしているうちに救急車がやってきて、電気でマッサージする機械を使いながら病院に搬送されました。

30分?1時間?待ったでしょうか。

医者から呼ばれ説明を受けました。
胸やらお腹やらのCT画像を見せられました。
血液がお腹の中に充満していて、肺にも水が溜まっていました。
大動脈瘤の破裂だったそうです。
ほとんど即死の状況だったのでは、とのことでした。
今現在人工呼吸で蘇生させる処置をしているけど、既に脳死の状態にもあって時間も経っているため、もし蘇生しても目を覚ますことはほとんどないみたいなことを言われたと思います。
了承していただければここで処置を終わらせるということを言われ、そのようにしました。

昨年お袋は人工呼吸器をつけて2ヶ月くらい眠ったままの状態でした。
小腸が破裂して、もう助からないかもしれないという状況で、最悪のことも考えていました。

彼女の回復は医者から見ても信じられないくらいのことだったと言われました。
それだけ生命力が強い人だったんだと思います。
それだけに、今回の突然の死は信じることが出来ません。

この3日間は慌しく過ぎていき、13日に葬儀が終わりました。
夜になると忙しさから開放されて、考える時間ができます。
夜になると後悔に苛まれてきます。

なんで夕方病院に連れて行ったときに、気持ちが悪かったことを強く言わなかったのだろうと・・・
なんで、CTなりMRIなり撮ってくれと言わなかったのか。
なんで、主治医を呼んでくれと言わなかったのかと。
一緒に行った僕だけに、それが出来たはずなのに。
ちゃんと言うべきことを言っていれば、お袋は死なずにすんだんじゃないかと。
心臓マッサージをしているときに、吐血をし続けたお袋の顔がいまだに浮かんできます。
コメント (6)
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