八重山遠征 (2013/10/30~11/05)の5日日、11/03の西表島の川探索です。
朝食を終えると、川に向かって出発です。
まぁ、沖縄方面へ遠征中は毎日がこんな調子ですけど・・・・
昨日までとは異なり、この日は水中写真とは別の目的があります。
それは、キバラヨシノボリの観察です。
ごく一般的なキバラヨシノボリの生息環境とは趣の異なる場所で、キバラヨシノボリを見る事ができる場所があります。
キバラヨシノボリとは何か?
そもそも、その定義そのものも曖昧さを持ってはいます。
ごく一般的にいうと、中型卵を産み、仔魚が海に降らず淡水域で育つ魚というのが、そのひとつのはずです。
この場所のヨシノボリは、僕の目で見て、姿かたちは西表島のキバラヨシノボリそのものです。
ただ、キバラヨシノボリであると言うためには、卵塊なり浮遊仔魚なりを確認してから言うべきだ・・・
そのようなご指摘をいただきました。
なかなか確認に行く機会がありませんでしたが、それを確認する事が、この日の最大の目標です。
11月のこの時期ですが、キバラヨシノボリの浮遊仔魚が居るかどうか・・・・
この画像の魚は、キバラヨシノボリではありません。(笑)
この日も遭遇してしまいした、オオウナギです。
今回は良く遭遇します。
さて、キバラヨシノボリの見られるエリアまでやってきました。
キバラヨシノボリは上流域に生息している魚なので、会いに行くのはそれなりに大変です。
右後ろの個体にフォーカスしてみました。
ED50mmマクロレンズの切れ味は大満足ですが、焦点距離的に被写界深度は浅いです。
→ キバラヨシノボリ Rhinogobius sp.YB 西表島(2013/11/03) その1
さて、浮遊仔魚の探索にシフトします。
そして、思いのほかあっさりと浮遊仔魚の群れを見つける事ができました。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679216
撮影のほうは、かなり手こずりました。
上の画像ですが、真ん中の石の右側に1匹写っているのが解るでしょうか?
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679694
続いて、近距離から捉えた1枚です。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679761
3枚目はコンデジでフラッシュ撮影したものです。
ピンボケですけど・・・(笑)
さて、いちおう水中の姿を写したところで、捕獲することにします。
僕は基本的に沖縄では水中撮影を目的としていています。
ただ、その時の状況によっては、ケースに入れて観察したりせざるをえない場合もあり得ます。
よって、最低限の採集道具とプラケースは用意してあります。
南の島では、内地で川遊びするのと違い、複雑な事情もあります。
こと希少種については、採集者には厳しい目が向けられている面もあります。
無用な誤解を招かないように、採集道具を川に持ち込まない事も多々あります。
魚の採集(持ち帰り)は、その場所の資源量と再生産を考慮して行うべき。
とした場合、希少なボウズハゼ類などは、一部の例外的な環境を除き、避けるほうが良いと思います。
多くのハゼは回遊性の魚で、川と海を行ったり来たりする生活史を持っています。
南方系小型ボウズハゼ類は、海流に乗り南方から流されてきて、沖縄の河川に加入します。
海がかかわる以上、その場の資源量だけで判断しずらいとは思います。
また海から加入してくるのでしょうから。
とはいえ、海流は年によって状況が異なりますし、加入状況も一定とは言えません。
不確定な要素をもとに議論しても、客観性が低い結論になるのではないかと思います。
また海から加入してくるから、その場の個体数を考慮しなくて良いとは限らないと思います。
さて、網を取り出しましたが・・・・
観察用のプラケースを持ってきていない事が判明しました。(笑)
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679807
採集は一瞬で終了です。
水中写真を始める前は、普通に魚捕りしていましたので、腕は衰えずです。
まぁ、される人から警戒されるのは仕方ありませんね、その気になれば採集くらい朝飯前ですから。(笑)
要は、本人の自覚と意志の問題だと思いますので、人の見る目など二の次です。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679879
少しクローズアップしてみました。
川に半身浸かったまま、左手で網の加減を調整し、右手でデジカメを操作します。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679974
大きさの参考に、水温計を入れてみました。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196680055
ついでに僕の手も。(笑)
無事にキバラヨシノボリの浮遊仔魚を確認できました。
仔魚を川に返したところで、水中撮影に戻ります。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196680182
ご存じシマヨシノボリです、ホントどこにでも居ますよねぇ。
八重山の定番、ナンヨウボウズハゼです。
いつも言っていることですが・・・・本気モードのブルーナンヨウの実力はなかなかのものです。
普通種と侮る事なかれ、見事なブルーなのです。
→ ナンヨウボウズハゼ Stiphodon percnopterygionus 西表島(2013/11/03) その1
http://photozou.jp/photo/show/278614/196680251
こちらは、ヒスイボウズハゼです。
見つけた時は、婚姻色が出ていたのですが、すっかり落ち着いてしまっております。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196680316
ヨロイボウズハゼです。
ヒスイもヨロイも、この秋は比較的良く遭遇しました。
ヒスイボウズハゼは、2012年に発表された新種ですが、西表島でも勢力拡大でしょうか?
まぁ、まだまとまった数を目撃した事はありませんが。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196680373
危なく忘れそうになりました。(笑)
アカボウズハゼです。
あまり枚数も撮っておらず、1枚だけ公開しておきます。
装備を格納すると、宿へ引き上げます。
途中で見事な虹を見る事ができました。
西表島では、東部は晴れていたのに、西部では雨が降った・・・という事は良くあります。
ちょうどこの付近では降ったのでしょうね。
画像は別の場所にアップする事にします。(気分です・笑)
→ 2013.11.03 虹 (西表島)
無事に、キバラヨシノボリの浮遊仔魚も確認できたし、良い日でありました。
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朝食を終えると、川に向かって出発です。
まぁ、沖縄方面へ遠征中は毎日がこんな調子ですけど・・・・
昨日までとは異なり、この日は水中写真とは別の目的があります。
それは、キバラヨシノボリの観察です。
ごく一般的なキバラヨシノボリの生息環境とは趣の異なる場所で、キバラヨシノボリを見る事ができる場所があります。
キバラヨシノボリとは何か?
そもそも、その定義そのものも曖昧さを持ってはいます。
ごく一般的にいうと、中型卵を産み、仔魚が海に降らず淡水域で育つ魚というのが、そのひとつのはずです。
この場所のヨシノボリは、僕の目で見て、姿かたちは西表島のキバラヨシノボリそのものです。
ただ、キバラヨシノボリであると言うためには、卵塊なり浮遊仔魚なりを確認してから言うべきだ・・・
そのようなご指摘をいただきました。
なかなか確認に行く機会がありませんでしたが、それを確認する事が、この日の最大の目標です。
11月のこの時期ですが、キバラヨシノボリの浮遊仔魚が居るかどうか・・・・
この画像の魚は、キバラヨシノボリではありません。(笑)
この日も遭遇してしまいした、オオウナギです。
今回は良く遭遇します。
さて、キバラヨシノボリの見られるエリアまでやってきました。
キバラヨシノボリは上流域に生息している魚なので、会いに行くのはそれなりに大変です。
右後ろの個体にフォーカスしてみました。
ED50mmマクロレンズの切れ味は大満足ですが、焦点距離的に被写界深度は浅いです。
→ キバラヨシノボリ Rhinogobius sp.YB 西表島(2013/11/03) その1
さて、浮遊仔魚の探索にシフトします。
そして、思いのほかあっさりと浮遊仔魚の群れを見つける事ができました。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679216
撮影のほうは、かなり手こずりました。
上の画像ですが、真ん中の石の右側に1匹写っているのが解るでしょうか?
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679694
続いて、近距離から捉えた1枚です。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679761
3枚目はコンデジでフラッシュ撮影したものです。
ピンボケですけど・・・(笑)
さて、いちおう水中の姿を写したところで、捕獲することにします。
僕は基本的に沖縄では水中撮影を目的としていています。
ただ、その時の状況によっては、ケースに入れて観察したりせざるをえない場合もあり得ます。
よって、最低限の採集道具とプラケースは用意してあります。
南の島では、内地で川遊びするのと違い、複雑な事情もあります。
こと希少種については、採集者には厳しい目が向けられている面もあります。
無用な誤解を招かないように、採集道具を川に持ち込まない事も多々あります。
魚の採集(持ち帰り)は、その場所の資源量と再生産を考慮して行うべき。
とした場合、希少なボウズハゼ類などは、一部の例外的な環境を除き、避けるほうが良いと思います。
多くのハゼは回遊性の魚で、川と海を行ったり来たりする生活史を持っています。
南方系小型ボウズハゼ類は、海流に乗り南方から流されてきて、沖縄の河川に加入します。
海がかかわる以上、その場の資源量だけで判断しずらいとは思います。
また海から加入してくるのでしょうから。
とはいえ、海流は年によって状況が異なりますし、加入状況も一定とは言えません。
不確定な要素をもとに議論しても、客観性が低い結論になるのではないかと思います。
また海から加入してくるから、その場の個体数を考慮しなくて良いとは限らないと思います。
さて、網を取り出しましたが・・・・
観察用のプラケースを持ってきていない事が判明しました。(笑)
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679807
採集は一瞬で終了です。
水中写真を始める前は、普通に魚捕りしていましたので、腕は衰えずです。
まぁ、される人から警戒されるのは仕方ありませんね、その気になれば採集くらい朝飯前ですから。(笑)
要は、本人の自覚と意志の問題だと思いますので、人の見る目など二の次です。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679879
少しクローズアップしてみました。
川に半身浸かったまま、左手で網の加減を調整し、右手でデジカメを操作します。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196679974
大きさの参考に、水温計を入れてみました。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196680055
ついでに僕の手も。(笑)
無事にキバラヨシノボリの浮遊仔魚を確認できました。
仔魚を川に返したところで、水中撮影に戻ります。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196680182
ご存じシマヨシノボリです、ホントどこにでも居ますよねぇ。
八重山の定番、ナンヨウボウズハゼです。
いつも言っていることですが・・・・本気モードのブルーナンヨウの実力はなかなかのものです。
普通種と侮る事なかれ、見事なブルーなのです。
→ ナンヨウボウズハゼ Stiphodon percnopterygionus 西表島(2013/11/03) その1
http://photozou.jp/photo/show/278614/196680251
こちらは、ヒスイボウズハゼです。
見つけた時は、婚姻色が出ていたのですが、すっかり落ち着いてしまっております。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196680316
ヨロイボウズハゼです。
ヒスイもヨロイも、この秋は比較的良く遭遇しました。
ヒスイボウズハゼは、2012年に発表された新種ですが、西表島でも勢力拡大でしょうか?
まぁ、まだまとまった数を目撃した事はありませんが。
http://photozou.jp/photo/show/278614/196680373
危なく忘れそうになりました。(笑)
アカボウズハゼです。
あまり枚数も撮っておらず、1枚だけ公開しておきます。
装備を格納すると、宿へ引き上げます。
途中で見事な虹を見る事ができました。
西表島では、東部は晴れていたのに、西部では雨が降った・・・という事は良くあります。
ちょうどこの付近では降ったのでしょうね。
画像は別の場所にアップする事にします。(気分です・笑)
→ 2013.11.03 虹 (西表島)
無事に、キバラヨシノボリの浮遊仔魚も確認できたし、良い日でありました。
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仔魚の写真は結構貴重だと思います。今度撮影ケースでマクロ撮影で模様の感じが見られたらと思います。
稚魚の撮影は大変ですね。
ケース内での撮影も大変ですから、水中となると尚更ですね。
そして間違いなくキバラヨシノボリですね。
ヒスイやヨロイもしっかり押さえられていますね。
最近いろんなボウズハゼが増えているようですし、
そろそろ新たな目標をぜひ!
ハハハ、やっちまいましたよ。
ケース忘れたのは失点です。
続くときは続くようです・・・(笑)
間違いなくキバラヨシノボリの浮遊仔魚を確認できたと思っています。
生息環境的に面白い場所ですよ。
ボウズハゼは定番ですから・・・(笑)
新種はやはり気になります、見に行きたいですね。