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風まかせ~kabasan日記

「旅行記」や「ちょっと感じたひとりごと」など、北海道旭川より風のふくまま、気の向くまま。

風に吹かれてカンボジア参り(20)~レリーフ美術館②

2006-05-04 23:25:01 | カンボジア旅行
バイヨンの回廊に壁に彫られたレリーフ。
建設当時、バイヨンの回廊には屋根があったそうだが、現在は崩れ落ちてしまっていて、屋根は無い。
雨風にさらされるためか、黒く変色しているところもあるが、十分美しい。



アプサラの踊りを描いたバイヨンのレリーフ。



バイヨンのデバター像。



東メボンのレリーフ。



タ・プロームのデバター像。実に穏やかな表情だ。
最も気に入った写真のひとつ。

全ての観光を終えた3月25日の夜、シェムリアップを出発し、バンコクへ。
バンコクから成田へ向かう便で機中泊し、成田→羽田→千歳→旭川と乗り継ぎ、3月26日PM、無事自宅に帰り着いた。
旅行の後の疲れって、なんでこんなに心地良いのだろうか。
胸一杯の充実感を感じて、カンボジアの旅を終えた。

風に吹かれてカンボジア参り(19)~生活

2006-05-04 16:55:27 | カンボジア旅行
カンボジアでの最後の夕食。
麺・野菜・肉を鍋で煮て、最後に卵をといて入れる。
この料理はカンボジアの家庭でも食べられるものだが、日常的なものではなく特別な時に食べる料理だという。
カンボジアでの食事には、鍋料理(ガイドブックにはスープと紹介されている)が何度か出てきたが、いずれも結構おいしかった。



私たちのツアーを案内してくれた現地ガイドの男性は、カンボジア人の生活の様子を流暢な日本語で色々と教えてくれた。

これはバイクタクシー。
燃料のガソリンはペットボトルに入って路上で売っている。
ベトナムからの密輸で、スタンドで買うより安いのだそうだ。

カンボジアでは、バイクには何人乗ってもOK。
小さなバイクに3~4人乗っているのは珍しくない。
大きな豚を縛り付けて運んでいる様子も見かけた。
現地の人々にとっては、バイクは重要な交通手段なのだ。
ちなみに免許は不要。

交通ルールなんて、あって無いようなもの。
雑然としていて、「よくこれで、ぶつからないものだ」と感心する。

車の運転には免許がいる。
でも免許を取る試験では、試験官に賄賂を渡さないと免許をくれないんだとか。
カンボジアでは公務員の給料が安く、賄賂が横行しているという。



路上では、ジュースやミネラルウォーターを売っている姿をよく見かける。
当然、生水を飲むのは厳禁。ホテルでは500mlのペットボトルに入ったミネラルウォーターを1日1本置いてくれる。
それで足りなければ自分で購入しなければならない。
ホテルで買えば1本1ドルだが、路上で買えば2本で1ドル。
価格なんていい加減なものである。

カンボジアでは、ドルが当たり前に流通している。
でも紙幣のみなので、1ドル以下は現地通貨のリエル紙幣での取引となる。
1ドルは400リエルなので、1.5ドルのジュースを買って2ドル払うと200リエルが返ってくる。最初はちょっと混乱した。
でも、同じことをホテルでしたら150リエルしか返ってこない。ホテルでは交換レートが悪いのだ。
「なんちゅー国なんだ!」

このちょっとした驚きや発見が実に面白い。
海外旅行が癖になるのは、きっとこんなところにも原因があるのだと思う。

風に吹かれてカンボジア参り(18)~レリーフ美術館①

2006-05-03 23:18:02 | カンボジア旅行
現地に行って、とにかく夢中にさせられたのは、多くの美しいレリーフ。
想像以上に繊細で、巧みな作品群に目を奪われた。

バンテアイ・スレイの赤色砂岩に彫られたカーラのレリーフ。
日本の鬼瓦に描かれるモチーフに似ている気がする。



アンコール・ワットのレリーフ。神様を取り囲む模様が美しい。



アンコール・ワットの回廊のレリーフ。
壁一面のレリーフが、長い回廊の端から端まで延々と彫ってある。
躍動感があり、まさに圧巻!



アンコール・ワットの回廊のレリーフのアップ。
彫りは浅いが、人物が身に付けている物まで細かく彫られてある。

風に吹かれてカンボジア参り(17)~ロリュオス遺跡群

2006-05-03 16:43:19 | カンボジア旅行
【H18年】

~3月25日PM~

アンコール地域に王都が移る前は、この「ロリュオス遺跡群」(プリア・コー、バコン、ロレイ)のある地域が王都だった。

「プリア・コー」は「聖なる牛」という意味で、「聖牛ナンディン」が祀られている。
寺院の前には牛の彫像が置かれているが、耳も尾も前足も折れており、長い時の経過を感じさせる。
アンコール遺跡の中では最も古い寺院だそうだ。現在も修復作業が続いている。



「バコン」はロリュオス遺跡群の中では最も規模の大きな遺跡。
この地域のピラミッド式寺院としては最古のものらしい。



「バコン」寺院の上から取った写真。右上にある白い建物は小学校。



「ロレイ」は、建設当時は大貯水池の中央の小島にあった。
現在は水が涸れており貯水池はないが、かつてはここで水の確保を祈る儀式が行われていたという。



「ロレイ」の壁に残る金剛力士像。
ここで、3日間にわたる遺跡観光は全ての日程を終えた。

風に吹かれてカンボジア参り(16)~タ・プローム

2006-05-03 00:35:45 | カンボジア旅行
【H18年】

~3月25日AM~

遺跡観光最終日のこの日、連日の強烈な暑さのため、疲れはピークにきていた。
しかし、この「タ・プローム」に足を踏み入れた途端、その疲れも吹っ飛んだ。
「なんじゃこりゃ~すげ~!」



観光ガイドブックを見て、訪れるのを楽しみにしていたが、予想以上に迫力がある。
自然の力に飲み込まれそうになりながらも、そこに存在する人工物。
その調和がまさに芸術という感じがする。



地雷のため発掘できず、密林に放置されている遺跡はまだ沢山あるという。
自然に埋もれたその姿を想像するだけで、ちょっとワクワクしてしまう。

風に吹かれてカンボジア参り(15)~プラサット・クラヴァン・東メボン

2006-05-01 00:12:00 | カンボジア旅行
【H18年】

~3月25日AM~

まだ暗い5:30にホテルを出発し、アンコールワットの後ろから上る朝日を見に行った。
既に大勢の観光客がいて、日本語、韓国語、中国語、英語など、いろんな言葉が聞こえてくる。
前日の夕日は残念だったが、この日の朝日はきれいに見えた。



この日は遺跡観光最終日。
ホテルに戻って朝食を摂った後、「プラサット・クラヴァン」という遺跡を訪れた。



今までに行った遺跡とは違って、全てレンガで作られている。
勿論、レリーフもレンガ。



次に訪れたのは「東メボン」
ピラミッド式の寺院だが、それ程高くはない。



二重の周壁で囲まれており、その四隅に巨大な像が立っている。


風に吹かれてカンボジア参り(14)~象の上から

2006-04-30 14:44:36 | カンボジア旅行
【H18年】

~3月24日PM~

象の背に乗って「プノン・バケン」という遺跡のある丘に登った。
象に乗るのは初めて。大きく揺れるが、その揺れも心地よい。



丘を下る象たちとすれ違う。その中に真っ黒な象がいた。



アンコール・ワットが見えるポイントで象を止めてくれた。



プノン・バケンは丘の上にあるピラミッド型の寺院。
丘の上からの夕日を見るため、多くの観光客が集まっていた。
この日は残念ながら雲がかかっており、きれいな夕日は見えなかったが、象に乗れただけで満足。


風に吹かれてカンボジア参り(13)~バイヨン

2006-04-29 00:58:30 | カンボジア旅行
【H18年】

~3月24日PM~

「アンコール・トム(大きな町)」の城壁をくぐる五つの門の一つ「南大門」
アンコール・ワットからバイヨンへと続く道の上にある。



「アンコール・ワット」はヒンドゥー教の寺院だが、ここ「バイヨン」仏教寺院だ。
作ったのはシャヤヴァルマン7世という王様。



この大きさと表情は、あまりにも印象的だ。
この巨大な顔が、建物のいたるところに存在する。



「四面仏」と呼ばれ、観世音菩薩の顔が東西南北を向いている。
でもなぜ、顔だけなのか?
強烈に記憶に残る、とっても不思議な空間だった。

風に吹かれてカンボジア参り(12)~美しきデバターの世界

2006-04-28 00:30:15 | カンボジア旅行
【H18年】

~3月24日AM~

アンコールワットの壁には、いくつもの「デバター」が彫られている。
その表情や髪型、衣装やアクセサリーなど、一つ一つ違っていて実に面白い。
半日しか見学時間がなかったが、1日いても飽きないと思う。



なめらかな曲線で彫り上げられた女性たちの姿。実に美しい。





雨季と乾季が繰り返される厳しい環境の中で、遺跡が傷つくのは当然のことだが、何とかこれ以上風化しないように保存できないものだろうか…。

風に吹かれてカンボジア参り(11)~アンコールワット

2006-04-26 00:47:17 | カンボジア旅行
【H18年】

~3月24日AM~

いよいよ「アンコールワット」へ足を踏み入れる。
とにかく「凄い…」のひと言。
来て良かったと心から思った。



この階段は、きっと日常的に上り下りすることを想定して作ってはいないと思う。
とんでもなく急勾配で、手を使わないと登れない。
きっと何人か落ちて怪我をしているに違いない…



連子状窓と言うらしい。外から差し込む光の具合が、なんとも美しい。