客観的な根拠や情報を元に介護サービスを提供することを目的として、2021年度から運用が開始された科学的介護情報システムLIFEは今後の介護業界を支える柱として期待されています。
導入により、介護職員の専門性の向上や価値を高めることにも役立つと言われています。
また、LIFE導入による職場のICT化により、業務効率化にも役立ち職員の負担を減らす役割を持つことも期待されています。
介護業界の人手不足は、以前から問題視されていることです。
きつい仕事や待遇面、給与の低さなどにより介護職を選ぶ人材が少ない現実があります。
人手不足から、現場での職員の負担も大きく離職率が高いことも問題として挙げられています。
外国人労働者の介護職への登用や施設のICT化、介護ロボットの導入など、国を挙げて介護職の人材確保を行っていますが、なかなか人材の確保に繋がっていかないのが現実です。
LIFEの導入により、介護職員の地位の向上や専門性をアップすることにも繋がることが期待されています。
LIFEを活用することで、ベテランも新人も関係なく質の高いサービスを提供できることは、利用者やその家族にとっても安心できます。
個人の裁量に頼ることなく、客観的なデータに基づいて介護を受けることが身体機能の改善にも役立つからです。
少子高齢化により今後ますます介護を担う若手世代の働き手が減少していくという現実が待ち構えています。
そんな中で介護職に就きたいと思えるような環境づくりに国を挙げて取り組んでいく必要があります。