Quelque chose?

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「オペラ作曲家による ゆかいでヘンなオペラ超入門」(古本)

2020-03-02 | 本・映画・テレビ
古本屋で見つけた本。2005年第1刷とある。
クラシックの解説などでご活躍の青島さんによる、初心者のためのオペラ入門、のような本である。
と思って買って読んでみたが、実はオペラ好きの人こそ楽しめそうな内容だ(初心者の人が読めば、オペラを観てみたくなるかも)。

 
ここでは「カルメン」「椿姫」「蝶々夫人」から始まって、公演される機会の多い古典的なオペラ(とオペレッタ)を、どちらかと言えば楽屋の側から見て(自虐ネタを含め)説明している。
オペラの歴史や楽理などの知識が散りばめられていて、「そうだったのか」と思えること、また「そうだよなあ」と感じることがいろいろある。例えば「カルメン」で、ホセの容姿はどうでもいいが(?)、エスカミリオはバリトンなので歌い手が多く、「かなりハンサムな歌い手の選択肢が増え」たのだとか。ホントかどうかはアレですが、でも面白い。

私自身は、オペラをまがりなりにも(たまに)観始めたのはここ数年という、れっきとした初心者であるが(だってオペラは長いし高いし、薄幸で虚弱な設定のはずなのに歌い手の体格は(以下自粛
大舞台で朗々と歌い上げられるアリア、動きながら歌って演技する歌手と、それを彩るオーケストラや衣装、照明、舞台装置など、その時々の演出の面白さなど、(お金と時間があれば)これからもまた観たいなあと思う。(春には一応行く予定にしているけど、コロナウイルスでどうなるか・・・。あとはMETのライブビューイングもチェックしていきたいですね)