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時間は夢を裏切らない。

親父の面影。

2012-06-09 22:31:51 | 日記
親父と声を交わした記憶がない。幾度と戦地に召集され、戦後体調を著しく

壊していた。幼い頃の親父の表情は、病気が染みつき、男としてこれからの

人生を何もできず、苦々しく痛感していたと思う。声を耳にした事はないが、

息子に向かい、すまんと心の中で呟いていたに違いない。親父は、浜松の会社に

務めていた。戦争がなければ、両親ともども平穏な暮らしが出来たに違いない。

国立療養所で若き命を亡くした。人間の運命は、社会情勢の現状でどうしようもない

事もある。その時は、将来の事を考える術もないが、その後、世に役に立てる事を

目指したく、考えていた。





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