社長のブログ

ルイール社長/長沼賢一のひとりごと

ボート部・・・①先輩

2007-12-13 14:37:15 | Weblog
ボート部の先輩たちは、野球部の先輩と比べたらケーキのような甘甘の方々でした。殴るとか蹴るとかの心配は全くありません。まあせいぜい口やかましい、というところです。
3年生は夏のインター杯が終わって、すっかり大学入試の猛勉強に入っていて、たまーに新人の顔を見に寄るぐらいのものなのです。
2年生の先輩が怒るといったことは一度もなかった、と、思います。口癖は、ボートはイギリスから始まった「紳士のスポーツ」だ、ということです。後輩にとってはとても有難い口癖です。これでは軟弱な私も、卒業までボート部が続けられたはずです。
大学に入ってからは、荻窪駅前によく飲みに来ていた斉藤さん。顔がしゅっとしてスリムないい男でした。「おばこ」にもたまに来ていましたが、多かったのは「おばこ」の横にあった、中華料理のお店だったようです。後から分かったのですが、ここの娘が可愛い女の子だったのです。流石、色男の斉藤さん、飲むときにも手抜かりはなかったのです。
奥村さんは大の筋肉好き。毎日朝早くに学校に行き、クラブ室からバーベルを取り出し、よく持ち上げていました。この先輩は「プレイボーイ」誌もよく買って、部室に隠していました。私たちも読みたかったのですが、決して貸してはもらえませんでした。本屋さんで買うことは、恥ずかしくてとてもできませんでした。ほら、純情でしょう。
もう一人の先輩大野さんは、実際にはボートを漕がない不思議なボート部員でした。学校の練習には、気が乗ったときには参加する、天下の風来坊のような人でした。この人さえいなけれな、マラソンでは私がボート部一でしたが、結局この先輩には、卒業まで勝つことは出来ずにおわったのでした。あー、無念!