ちょっと変わった司法書士の毎日

ちょっと変わった司法書士・小牧美江と申します。

「今こそ学校で憲法を語ろう」発刊記念シンポジウム

2008-01-20 23:46:16 | 裁判・研究会・集会
大阪は雪が降り出しました。寒~い一日でしたが、今日は、青木書店刊「今こそ学校で憲法を語ろう」の発刊記念シンポジウムが堺市内で開催され、自民党の野中広務元衆議院議員、一橋大学の渡辺治教授を囲んで、熱~い憲法の語り合いがありました。

スタッフを含めて92名の参加だったそうですが、私がお話しした参加者の方は、沖縄、岐阜、神奈川、東京・・・と、近畿圏に限らず遠方の方もいらしていたり、教師の他にも民間教育団体の有名な先生や元衆議院議員の方もいる一方、サラリーマンの方や若い方、高校生ですという方もいらしたり、面白い構成でした。

最初に、主催者が「人間マップ」というゲーム?をされました。なんと、若者から80代の方までいる参加者全員が起立。会場の横軸を「憲法と普段の自分はみぢかかとおいか」、縦軸を「憲法改正をやるべきかやらないべきか」、自分の位置に動いて立ってみてください・・・というゲームです。みなさん、みごとにいろいろな位置に分かれました。なるほど・・と思ったところでグループ討論の班分け。それぞれの班で、なぜ今日のシンポに参加したのか、憲法についての思いを語り合いました。自分の考えを語り、みんなの意見を聴くことがウォーミングアップになって、いよいよ、野中・渡辺の「語り」です。



野中さんからは、憲法改正問題は「危険水域に入っている」「憲法がなぜ制定されるに至ったのか、今の多くの国会議員にはもう分からなくなっている」「このままでは議会制民主主義がだめになる」といったことを中心に、ご自身の体験もふまえての様々な思いなどをお話しいただきました。(すごい話もいっぱいあったのですけど、それはナイショです。)

渡辺教授は、ご自身がなぜ憲法にこだわることになったかという中学・高校時代のことを語られながら、「憲法と現実には落差がある。でも、憲法9条があるからこそ、他の国には無い違う軍隊を作っていて、この軍隊=自衛隊は52年間1人も殺していない」「9条は日本国民がアジアに向けて訴えたメッセージ。同時に、1国だけでは実現できないもの。9条を実現するアジアを作ること、14条を実現するために構造改革をストップすること」、こういうことを考え討論をするチャンスであるといったことをお話しいただきました。

お二人の語り、グループ討論によるお二人への質問検討、お二人による質問への回答、そして、野中・渡辺直接対談・・・というメニューでしたが、回答の途中で野中さんの語りが止まらなくなって。主催者は時計とにらめっこになってました。けど、おかげで面白いお話しをたくさん聴くことができました。

参加者のみなさんにも概ね好評の感想をいただきました。
「今こそ~」の本も、会場で21冊売れたそうです。

ということで、みなさんもぜひお買い求めのうえ、本書をお読みください。

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