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アルチンボルド展閉幕&ローマでアルチンボルド展

2017年09月29日 | アルチンボルド
   9/24をもって、国立西洋美術館のアルチンボルド展が閉幕した。
 
 
   入場者数は、365,562人。
   会期は86日間なので、1日あたり入場者数は4,250人の計算となる。
 
 
   また、9/13に30万人突破とのことなので、最後の11日あるいは12日間は1日あたり5,500人を超える入場者があった計算。大人気だ。
 
 
   初訪問の際、展覧会の素晴らしさとアルチンボルドメーカーの楽しさに、入場者数はその位になるかもと思ったが、本当に達成した。今後このような展覧会が企画しやすくなるかも、と西洋美術ファンとしては嬉しく思う。
 
   ちなみに、独立行政法人国立美術館サイトに掲載の平成30年度独立行政法人国立美術館キュレーター研修実施要項を見ると、国立西洋美術館では、来年の6-9月に「古代・ルネサンス美術(彫刻等)」、10-1月に「17世紀美術(絵画)」の企画展が計画されているようだ。どんな企画展なのか楽しみである。
 
 
 
 
 
   さて、巡回なしのアルチンボルド展。公式ツイッターの閉幕挨拶には、「見逃した方、次はローマで企画展があるとのことです。是非。」とある。


   確認すると、ローマでアルチンボルド展が開催されるらしい。 
 
 
2017年10月19日〜2018年2月11日
バルベリーニ宮国立古典絵画館、ローマ
 
 
   じゃあ、東京とローマでの開催を前提に企画されていたのか? 驚き。
 
 
   ローマ展の公式サイトを見つけられないし、美術館サイトにも企画展情報を見つけられないので、詳細は不明。
 
 
   一方、観光案内系サイトには、スウェーデン・スコークロステル城所蔵の《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》らしき図版が掲示されているものもある。
 
 
   えっ、《皇帝ルドルフ2世像》はその時期は日本を巡回するのではないの?
 
 
   単なる誤りなのか、別バージョンの作品なのか。まさか痛み分けでローマも日本も期間限定出品ってことはないだろうなあ。
 
 
 
ルドルフ2世の驚異の世界展
 
11月3日〜12月24日
福岡市博物館
 
1月6日〜3月11日
Bunkamuraザ・ミュージアム
 
3月21日〜5月27日
佐川美術館(滋賀県守山市)
 
 
    国立西洋美術館では、「アルチンボルドの生きた時代や環境、彼の人生、彼の作品の歴史的意義」「彼自身のコンテクストのなか」でアルチンボルド作品を観た。
 
   この展覧会では、当時のハプスブルク宮廷の芸術活動の文脈のなかでのアルチンボルド作品の位置を確認できるのではないか、楽しみにしている。
 
 
 
アルチンボルド
《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》
1591年、油彩・板
スコークロステル城、スウェーデン 
 


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