綴り箱

今、そして思い出綴り…

11月5日…義父の命日

2012年11月05日 | 日記
今日は義父の命日
5年前、満78歳で永眠した。

いつもニコニコして、
ありがとう えらいえらい えかくなったなぁ ええ子になった うめーなぁ
口癖のようなフレーズ

そんな義父、1995年1月のお正月のことだった。
最近、こむらがえりが気になって、病院へ行って来るんだ。
そんな話と、二人目が宿ったかもしれないから、お正月明けてから病院へ行くことを告げたのと一緒だった。

義父の検査結果は、脳梗塞。

カテーテルのため入院は、私も悪阻が落ち着いてきた4月だった。
2歳の娘の手を引き、沼津から静岡まで何度となく通った。

途中、早産しそうになって、今思うと必死だった。

9月に息子を出産したときには、左半身麻痺があって息子を抱っこしてもらうことが、できなかった
孫は、二人のみ
とっても可愛がってくれた。

子ども達の記憶は、杖ついて一生懸命歩くおじいちゃん
車椅子に座って、ニコニコしているおじいちゃん

年に一度は、旅行にも行った。

また、義父の病気から家を購入することを決意
後のことを考え、1階は、バリアフリーにした。

結局、1週間~1ヶ月泊まりに来てくれたこともあったけど、同居はしなかった。
義母から「あんたたちまで、負担を掛けるわけにいかない。必要になったら同居するから」って

義母の優しさに甘え、おかげで程よい距離で義父とかかわれた。

義父は、なかなか困らせたという話も聞く。

パチンコが好き、タバコが好き。

歩くのが大変だからって、自転車に乗る練習をして転んで左肩骨折。
使えていた右を下に寝ていたことが原因の一つで、右足血行障害で足の指3本切断に至った。
子どもがおじいちゃんの足、カンガルーさんみたいって言ったこと思い出した。

この頃から、車椅子での移動が専らとなった。

そういえば、我が家のお風呂…湯船で溺れそうになったこともあった。
手すりついているんだけど手を滑らせちゃって、それからは、我が家にお泊りの時は、主人が一緒にお風呂でお世話してくれた。息子と裸のお付き合いは、義父にとっても良い思いでになってくれたと思う。

娘が中学生になった頃から、部活の試合応援などから義父との交流が少なくなっていった。

娘中3、息子小6の10月に、食欲がなくて、咳が気になると病院へ…老人性肺炎
レントゲン写真で肺が真っ白、治療の選択という事態に至った。

延命はしないと決め余命1ヶ月

病室が空いていなかったということもあったけど、パチンコ貯金もあったので特別室で、ゆったり過ごしてもらった。
特別室からは、娘の中学の校舎も見え、その校舎を眺めて満足そうだった。

5年前の今日は、娘の学校で二度目の高校の説明会があった。
8時に出社してお昼に早退予定だったんだけど、9時半に仕事がひと段落。
早めに上がって、病院に顔出してから学校へ向かおうかなって早退した。
自宅で、軽く食事して11時に家を出て…なんて考えて台所へ

携帯が鳴った
主人から直ぐに病院へ行ってとのことで、慌てて身支度して電車で移動。

3日の夜からの点滴の時点で、早ければ3日とも言われていたので覚悟のうえだった。

駅から病院までが、とっても長く感じた。
病室の窓見えてるのに、遠くて高く感じて
カーテンが閉まっている病室の窓を見つめながら歩いた。

エレベーターの前に着くとドアが開いた。
何気に乗って、8F押した。
一呼吸おいて動きだしたんだけど、B1へ

B1は、霊安室の階
間に合わなかったって思った。
背筋がゾクって…ドアが開いたけど、誰も乗ってくることもなくドアがしまり8Fへ

病室のドアノックして中に入ると、安らかな義父の顔。

今から仕度という所だった。

義母が、高校の説明会に行って頂戴って、気持ちの切り替えが大変だった。
説明会も、まったく記憶にのこっていなかった。

担任の先生に状況話して、説明会終ってすぐに早退。
帰宅して、パタパタと準備。

子ども達に義父の顔見せにセレモニーホールへ

その頃には、葬儀の日程も決まってた。
娘の誕生日が本葬となった。

義父は、娘の誕生日に私の実家の両親呼んでくれた。
葬儀だけど、みんな揃っての誕生日。

娘は、志望校に合格しておじいちゃんに報告するんだって思ったって。

高校入学して、千葉の祖父母がお墓参りに来てくれたときのこと
義父の車での指定席には、千葉の父が乗っていたんだけど、学校帰りの娘を駐輪場近くで乗せるとき、娘がキョトンと…

おじいちゃんが、笑って手を振ってた

きっと、喜んでくれてるんだよ…って

きっと、見守ってくれてるよね

段々声から忘れていくというけど、まだまだ義父の声しっかり耳に残ってる。

書ききれないほどの思い出、おとうさんありがとう









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