トランプ占いの執筆

今度出版される「トランプ」の本に載る
トランプ占いの部分の執筆依頼があり、
しばらく、それにかかりきりだった。
無事入稿できてほっとしている。

それにあたって、単純にイエス・ノーを見たり、
運勢の良し悪しを見るトランプ占いを久しぶりに試行したのだが、
こういう、原点回帰になる行為はよいものだと思った。

スランプのときは、初心者がやるような基本を
練習するものだという。
スランプでなくとも、向上し、より知り楽しむ為に、
何事も「原点回帰」は大切だと思うこのごろだ。

十代の頃学び、熱中したトランプ占いが、
今に至っていることをありがたく回顧し、
今度は私がお伝えする役になれたことに、本当に感謝する。

夏の終わりの黄色い葉

通勤途中、桜並木の下に
黄色い落ち葉が多くなっていることに気付いた。
もう、秋の気配だ。

紅葉を愛でる対象としては、余り見ないサクラだが、
その落ち葉の黄色には、ほのかな実りの美を感じた。

「暑中お見舞い申し上げます、お身体にお気をつけて」
最近では「夏の疲れにお気をつけて」と、
よくないことへの注意ばかりが多かった夏だったが、
この暑いひと夏に、その人なりに、私なりに、
学び、収穫し、成長したこともあったはずだ。
そしてきっと、秋にそれは実るのだろう。

黄色い落ち葉を、もし
疲れて枯れて落ちた、という風に捉え、
その方向で行き過ぎると、
季節を過ごすにも、苦難をいかにしのぐか、という
楽しくない向き合い方になり、
歳を重ねることも、ただ老いる、悲しく嫌なことだと
ネガティブ極まりない考え方になってしまうだろう。

もし、落葉に老いを重ねるなら、
後進に道を譲るお年寄りの美しさを思いたい。

食用の実が成らない種のサクラの場合、
夏の暑さに耐えながら得た実りはわかりにくいかもしれないが、
来春、大いに花を咲かせる頃には、きっと
花の見事さで見失いそうでも、幹も太くなり丈も伸び
根も強くなっている、
即、目立った成果ではなくても
そんな風に成長している確実さを想った。