

Documentary of レミオロメン~「粉雪」
粉雪舞う季節はいつもすれ違い
人混みに紛れても同じ空を見てるのに
風に吹かれて
似たように凍えるのに
藤巻亮太<vocal guitar>
粉雪舞う季節はっていう、いつもすれ違いっていうフレーズが出てきたときに、なんかこう、本当にベクトルがこう、決まっていたというか、ああもう絶対これはバラードにしたいなっていう、このままストレートな気持ちで、歌わなきゃいけない曲だなっとかいうのが、なんかその瞬間に感じ取りましたね。
2005年11月20日
レミオロメンは、新曲「粉雪」を披露するため
山梨県河口湖ステラシアターに3000名のファンを招待して、
SPECIAL LIVE “粉雪”051120を行った
その前日、彼らは粉雪が生まれた
山中湖にあるスタジオに約8カ月ぶりに足を運んだ
藤巻亮太<vocal guitar>
まあ、何かこう、2人称だったりとか、何かこう本当に、1番最初の頃でいうとビールとプリンだったりとか、まぁ電話だったりとか、何かそのぐらい、こう、日常ぐらい肌と肌がこうピタッと触れ合うような距離感の曲だったりとか、そういう部分のまあ何か、曲を作ってみたいなっていう思いは、その当時はずっとあって、でこう、その思いと山中湖に来たときになんか、こう雪がパァッって、まだまだ積もってて、その雰囲気がこう、出会ったときに、ま、生まれたとは思いますけどね。
◇ ◇ ◇
やっぱ、そこで雪を見たっていうのが大きかったかも知れないですね。でもまあ粉雪は、別に実際は降ってなかったんですけど。何か粉雪が舞ってるみたいなところが、こうフッと連想、雪から連想されてきたりとか、そのメロディーの譜割りだったりとか、との相性だったりとかが、もう
出会ったって感じだったとは思いますけどね。
最初が、この曲Gなんですけど、Aで作ってて、Aでこう、ジャンジャンジャンっって弾いてて、すごくいいなと思ったのがやっぱ始まりだったんですよね。Aでこの曲のイントロが鳴って、でこの譜割りもダンダンダンダ、ダンダって言うのが出てきて、そしたら何かこう、ツーコードにしたくなってきて、でそしたら、イントロ感がループが出てきて、飯をみんなで食いにいって、12時ぐらいに帰ってきたんだよね…この中で(スタジオ)ずっと適当なことやってて、であのイントロができて、ああこの感じだなぁ、絶対この感じだみたいな感じ、で「粉雪舞う季節は」っていうのと…いっしょなんか引っ張られていって、できていった感じでしたね。
何かこうすれ違って行くことだったりとかっていうのが、すごく感じが、ん~考えましたね。こう、粉雪っていう、何かこう、ちっちゃいヒントからパズルを解いていく何か、雰囲気があって粉雪ってものと、何かすれ違っていくものと、何かそこにゴールはあるのかどうかとか、考えたりとかしましたね。で、やっぱり粉雪ってものを考えたし、本当に、ひらひらぁ、と舞ってきてまあ、そのまま地面に落ちてしまって、アスファルトに染み込んでいってしまう、積もらないし、次の瞬間には誰も覚えてない。
なんかそういうものがこう、人間の意識、無意識の世界との境界線みたいな感じがしたんですよね。こう、それは時間の経過と共に何かその無意識の世界に沈んでしまうような、例えば優しさだったりとかぁ、愛情だったりとかぁ、こう、日常の中でこう、忘れてしまうものって、多いと思うんですよね。大事にしてたことだったりとか、下手すればこう、繋がっていたいっていう想いだったりとか、そこにあった理由だったりとか、そういうものも分からなくなったりとか、時間と共にそういうもの、を気づいてくるし人は、こう、気づいて、ま、どうするかっていうのがその人の、人それぞれによるんでしょうけど、大抵の人は僕はその無意識の世界に対して、旅をすると思うんですよね。こう、何が大事なんだろうとか、何を、でつながってたんだろうとか、そういうものをこう、本当暗闇、もう無意識の世界、意識してることは意識できるけど、無意識の世界っていうのは意識できないから・・歩いていって、そこに降りていって、自分でこう、検証みたいなことが、しなきゃいけないと思うし、感じていかなきゃいけないと思うし、そういうこう、旅に出る物語っていうのと、ん~“粉雪”っていう何か儚さと、だけど旅に出ることっていうのは、すごくポジティブな行為だし、何かを、前に進めようとする行為だと思うから、その何か、“儚い”だけど終わりたくないっていう感じはありましたね。
神宮司治<drum>
1番最初の感想は、そのAメロとかが、イントロからAメロにかけてすごいなんか雰囲気があって、あのイントロ感と、Aメロ入った瞬間の歌詞、“こ~な、ゆき舞う季節は”って、あれはなんか、すごく、夜中、ま明け方だったって言うのもなんか、あいまってすごく雰囲気にあってたんですよ、その季節感も含めて。すごく、寒かったし、雪もまだ残ってたし、だからなんかして、すごいなんか、雰囲気あるし、その、この季節感現してんだけどすごいなんか暖かみがあるっていうか・・・
前田啓介<base>
あの曲の良さっていうもの、まっ確かにレミオロメンが演奏して、レミオロメンがアレンジしたっていうとこ、すごく重要なのかもしれないけど、やっぱ曲の良さとか、あと藤巻亮太のこうっていう、個人ていうとこの出方みたいなのが、すごく出た曲だと思うんですよね。男ひとり、女ひとりみたいなとことか、そういうものがすごく見える曲なんで、何かそれがこう、そういう面ではすごく新しかったと思う
ビールとプリンっていう曲とかあったけども、もっともっとなんていうんだろうな、もっとアダルトって言い方変かもしれないけど、もっと、もっと心情的なんだけども、景色もありつつ心情的なところがすごく出てきてる。あの、心にいろんなフィルターあると思うんですよ。こうやってやろう、こういうふうにしようとか、いろんなこと考えて人って生きてると思うけど、何かあの曲っていうのはそういうとこを通さないというが、心か、心と口が繋がってるみたいな、叫ぶというか、そういうとこがすごく出てきてる、出てきたんで。うん。完成したときは、この曲を聴いてもらいたいって思えた。
藤巻亮太<vocal guitar>
僕自身も、こう、まぁ自分みたいなものを出せたんだと思うんですよね。自分・のこう感情だったりとか、何かこう最初にブレがなかったみたいな部分っていうのは、もう素直に自分みたいなものが出たからだと思うんですよね。その、結局何か迷ったりたりとか悩んだりとかしてる、だけで、そういう部分がこう、自分だなぁとも思ったし、その部分をこう認めた上で何に迷ってたり、何に、ん~悩んでたりとかしてるんだろう、っていう所の自分の心中に降りていく作業でもあったとは思うんですよね。で、できるだけ、こう何か、脚色っていうのは、違うのかもしれないし、こう、なんていうのかな、例えば、描写だったりとかそういう部分もあっただろうけどそういうモノじゃなくて何か気持ちで書きたいなとか、気持ちで歌いたいなとか、というのを、まぁ思えた曲だったと思うので、その部分で、ストレートだったのかもしれないですね。
蒼の世界は、ま、最初は実はバラードだったんですけど、それをこうアレンジで変えていって、最終的にこうミドルテンポでのれる、感じの曲になっていったんですけど、今までにないぐらい透明感がある曲だったんですよね。そのアレンジにしたときに・・だけどそこに、まぁ本当に落葉樹っていうテーマが何か、ピッタリはまって、すごくいいなあと思ったのは、なんていうかこう、もう1個の秋の解釈だったりとか、すごく生命感にあふれてたりとかする部分が、よかったんですけど。僕らも
「ether[エーテル]」
が出て、実際何か夏が来た!みたいな部分があったかもしれないんですけどそういう所っていうのは本当は一瞬で何かこう、そこで得たものだったりとかって言うのも、本当の意味で自分の力にしてくっていう意味においては、葉っぱをこう、パァッて実らせて、果実をいっぱいかーって実らせるっていうことだけじゃなくて、幹をやっぱ太くしていくとかっていうことが、意味の成長だと思うんですよね。そのためには僕は、葉っぱが落ちていって、腐ってそれがこう栄養になって、根っこからもう1回幹から吸い上げたときに幹が太くなると思うんですよね。そのぐらい何か脱皮だったりとか何かいろんなものを落としていたりとかする作業が、一応だなぁとは思ったし、まぁ聴いてくれる人に対してもすごくなんているのかな、蒼の世界っていうこのポップ感をできる・限り引き出して届けたかったし、そういう努力もできたと思うし、すごく素直に慣れた曲だったと思いますね。
僕らにとってはこう、初・めてですね、もったいぶったって訳じゃないんですけど、やっぱりできたらタイミングのいいところで、初お披露目するんですけど。。。、そうじゃなくてそこまでこう、趣向を凝らして、ロケーションを選びに選んで、こう作った場所でとかいう意味もあって、まそういうふうなこう、全部こうお膳立てというかね、そして披露する、新曲を披露しますって事は無い、その曲のためにやるってことは、なかったと思うんですよ。
初めての経験なので、そういう意味でこう自分がその時何を感じるのかっていうのも今まだ、わかんないですけど、だけど、きっと、さっき言ったみたいに真剣に歌うと思うし、真剣にこの曲を伝えたいと思うし、ここで生まれたんだよこの曲はっていうふうな、気持ちで歌うと思うし、来てくれてありがとうっていう思いで歌うかもしれないし、ま歌いますけど、その、ここまでこうエネルギーをちゃんとため込んで、ため込んで歌うってことがすごく大事な、大事になってくると思いますね。

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粉雪演奏前のMCで、藤巻
ちょうど、「ether[エーテル]」
ってアルバムが出て、でちょっとして4月のあたまぐらいに、この近くのスタジオにこもってその曲はできたんですけど、今よりももっとね、雪が残っててね、富士山とかも真っ白でその中で、こう言う曲ができて、今日みなさんに聴いてもらえるっていうのがすごく楽しみにしてきた曲があって、最後に“粉雪”って曲なんですけど・・粉雪聴いてください
●このMC中の藤巻サンの顔がすがすがしくて、すばらしい。。
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誰かのために曲を作って、誰かのために歌っていたいなっていう、意識っていうのはすごく高まったと思うんですよね。最初は、自分のここにあるこれなんだろうとかっていうことで、探っていくことが楽しかったし、それがこう表現として形になる音楽ってものが好きだったし、そういう意味でこう、そこで満足していたっていう部分がやっぱあったと思うんですよね。
神宮司治<drum>
「ether[エーテル]」
を発売して、たくさんの人に届けて聴いてもらうことができてそれをツアーで実感して、でお互いに共有しあって、って所を経てまぁライブ、で今回のリリースにもつながっていったと思うんですけどやっぱそういった中で、何かファンの人とか、聴いてくれる人たちに対して今度どういうふうにしていこうかなっていう、やっぱそういうふうに周りに少しずつ目を向けるっていうか意識を向けていく・ことができるようになってきたんじゃないかなって思うんですよ最近…エーテルをリリースしてから感じたとは思うんですけど。。。。
藤巻亮太<vocal guitar>
言葉が出てきたとして、俺はこう思うっていうところで終わってなくて、みんなどう思うんだろうとか、何かそういうことを考えるようになったとは思いますね。俺はこう思うんだっていうところで終わっていた部分、それはすごく初期騒動でしたし、そういう部分でこう言葉を選んでいくことは自分にとって自分にとっては迷いはないですけど、いざそれをこう聴いてくれる人はどう受け止めてるんだろう。どういうふうに感じてくれるんだろう、とかいうのを考えるようになりましたね。
前田啓太<base>
今まで、やってきたことが一つ一つ、一つ・一つもこうぬけちゃいけなかったプロセスだと思うんですよ。そんな気がするように今みんなに粉雪がこうやってみんなに聴いてもらえるのも、やっぱりこう全部のことがあって今に至っていることをすごく感じるし、そういう面でこれから先もやっぱり、そういうふうに自分らが納得して自分らが、やれるものというか、そういうものもやってく、すごく心をかけたい。
でもそれで、閉鎖的になっちゃいけないと思うし、難しいと思うんですよね。そこら辺って・・俺らがこれだけしかやらないって訳じゃないと思うし、いろんなことやってみたい訳だし、でもそのいろんなことっていうのは、自分らが望んでもできないこともあるし、簡単にできてしまうこともあるんだけど、そういういろんな要素の中で、何かを何か自分らが今が、つらいけどこの場所まで歩いて行かなきゃいけないっていうものが見えるから、絶対歩いて行かなきゃいけないし、歩けると思うし3人ならば・・・・・
藤巻亮太<vocal guitar>
これは厳密にいえば難しいのかもしれないですけど、やっぱ同じとこ通りたくないなっていうのはありますよね。同じとこ通ったように見えても、実は何か違ったり、意識的に違ったりとか、こう繰り返していかなきゃいけないっていうのはありますね。
そのためには広がっていくっていう方向を選んでいくと思うんですけど、でも広がっていきたいという願望があるかっていうとそうではなくて。いい曲にしたいなとか、いいものに巡り会いたいなっていうやっぱ想いがいちばん強くて、やっぱり、音楽やってる以上いちばん最初に自分たちが感動、しなきゃできなかったら、やっぱお客さんに聴いてもらえないと思うし、その部分っていうのは多分一生、多分変わらないと思うんですよね。そのために、そこでこう広がっていくっていう選択が正しかったら、いろんな音を入れて技術的にしていくと思うし、何かストレートなその何か足さないままの良さっていうのもあるだろうし、何か良さ・みたいなものに対してはこうブレずに見てたいなっていうのはあるんですよ。それが自分の物差しでしかないじゃないですか、そこがブレちゃったらもう、何を信じていいかわかんなくなっちゃうと思うんで・・自分が曲を作っている以上はその良さみたいなものをずっと信じていきたいと思うし、そこに良さみたいなもののキャパシティを広げるためにはこう、いろんな音楽を知らなきゃいけないし、いろんなことを勉強しなきゃいけないと思うし、こう、広がっていく音楽の中で出会っていける価値観かもしれないし、その部分をこうしっかりブレずに見ていきたいなっていうのは思いますね。。。。。。
粉雪
ビールとプリン、電話 収録 ALBUM朝顔
ether[エーテル]
蒼の世界
スペースシャワーTV
2005年12月放送

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