ドラマの名言

心を打つ素晴らしい言葉。あなたの中の宇宙が開く…かも。

舞台 世界の中心で愛をさけぶ その2

2005-11-20 17:29:45 | 舞台 世界の中心で愛をさけぶ

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文化祭は無事に終了した。開演前亜紀が倒れるというハプニングがあったが、その後亜紀は元気を取り戻し見事ジュリエットを演じた。…ロミオは散々だったが、亜紀のジュリエットが好評だったためまあ、結果オーライというカンジだった校内では一躍亜紀が人気者になっていった。僕はなんだか複雑な気持ちを抱えて、毎日を過ごすようになっていった


猪俣「…広瀬亜紀とはどういう関係なの?」
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サク「僕の彼女です!」

●カッコイイ!
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将来の事を話す亜紀。。。
さて...

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大木は僕に夢島に行く事をすすめた。…僕たちの住んでる土地の近くにある無人島だ。昔はホテルやら遊園地やら…その無人のホテルがちょっとしたデートスポットだ。大木が僕と亜紀をボートで夢島まで送り何かしらの理由をつけて大木だけが帰り、二人きりにしてしまおうというものすごくシンプルな作戦だった。普通ならそれは僕たち二人のとても楽しい思い出の一つになるはずだった。僕はそうなる事を信じて疑っていなかった。


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無人島“夢島”に到着した彼ら、大木はついたとたん帰ってしまう。。

ホテルに到着の二人。
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微妙なムード...
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亜紀「大木君戻ってこないんでしょ?…最初からこうなる予定だったんでしょ?…」
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サク「ゴメン!」
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  「亜紀が嫌がるような事は、絶対にしないから、ゴメン・・」.

ロミジュリを再演するふ・た・り
K・I・S・S

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クラスメートがお出迎え??、おしゃべり大木。
そして、亜紀が倒れる

<安田から再生不良性貧血の話を聞かされる>

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亜紀の入院生活は、僕の願いに反して長いものになっていった。僕は日に日にやせ細っていく彼女にとまどっていた。亜紀が弱っていく・・。僕にはどうしようもないところで彼女が小さくなっていく。亜紀の病気は本当に治るのだろうかという不安が僕の心を支配するようになっていった。


瀬戸「最近また少し痩せたわね、広瀬。」
サク「ええ」
瀬戸「松本、広瀬を見てるのが辛い?」
サク「えっ」
瀬戸「どう接していいかわからない?」
サク「先生、亜紀はどうなるんですか?」
瀬戸「どうなるって、死ぬんじゃないかって事?」
サク「・・・」
瀬戸「だとしたら、松本はどうする?」
さく「どうするっって・・」

瀬戸「広瀬の病気の事なんだけど松本は、“白血病”っていう病気知ってる?」
さく「ええ」
瀬戸「そぉ・・広瀬はね、その白血病なの。」
サク「ええっっ」
瀬戸「こないだお父さんから聞いてね、あなただけには知っておいてほしいと思って」

<治療が長引く事を話す、瀬戸>

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瀬戸「病気が治るまであなたに広瀬を支えてほしい。いえ、支えられるのはあなたしかいないと思ってね。」

<朔太郎に亜紀の本当の病名を伏せるように告げる、瀬戸>

サク「それきついですよ、先生、オレには・・・」
瀬戸「わかってる・・」
サク「それに、それにもし、治療がうまくいかなかったら・・死ぬ危険性もあるんでしょ?」
瀬戸「無いとは・言えないわ」

<オーストラリアはエアーズロックの話の瀬戸>
「そこはアボリジニっていう先住民の生地でね、彼らは、私たち人間にとってとっても大切な考え方を持って生きてるの。自分たちは自然の一部であり死んだ生き物は死んだ生き物は永遠に生き続けてる、決して死ぬ事はないんですって。すべてのものはなにかである。つまりこの世にあって無意味なものは何一つ存在しない。すべてに存在理由があるっていう・・・

サク「亜紀があんなに病気で苦しんでるって言うのにその存在理由はあるって言うんですか?」
瀬戸「もちろん、、そうよ」
  「決して死ぬ事がないなら、今をどう生きるかだけを考える。大事なのは、広瀬がどうなるか思い悩むより、今生きてる広瀬とあなたがどう向き合っていくかだと思うの。広瀬には、あなたが必要よ、あなたも広瀬が必要なんでしょ?」

頷く朔太郎

瀬戸「だったら何かあるんじゃない?あなたにしかできない事が・・・。あたしは、あたしの出来る事だけを考える」

頷く朔太郎「先生・・・」
瀬戸「広瀬をよろしくね。。」
.

.

薬の副作用に苦しむ亜紀

朔太郎のくれたアボリジニの本より彼らの、何かを学ぶ、亜紀。
エアーズロック見たいという亜紀
ふたりは、一緒に行こうと誓う。。

瀬戸先生が・・・・・・・・・・

瀬戸先生が死んだ。その突然の死はあまりにも唐突であり皆にとっては受け入れがたい事だった。死因は心臓発作だった。瀬戸先生が心臓の病を患っていた事、僕たちはその時初めて知った。あの気丈の先生からは想像もつかない病気なだけに僕たちにとってはショッキングな事実だ。瀬戸先生はいつも死と対峙しながら生きてきたんだろうか、だからこそあそこまで強くいられたんだろうか。。。

朔太郎の心は.............お見舞いにも行かなくなっていた

近藤に
サク「…瀬戸先生はどうしてこんな時にいなくなっちゃったんですか?」

  「本当にすべてのことに存在理由なんてあるのかな・・?」
近藤「どうした?」
サク「本当に自然に帰るだけなのかな?っオレ自信なくしちゃいましたよ」
  「先生どうして・・死んじゃったら結局、何にも無いじゃないですか!!」

泣き座り込む、朔太郎

近藤「松本、動け、今は止まるな!今は止まったらだめだ!」
  「Don't stop!!」
  「Do not stop!!」

●憎まれキャラだった近藤先生。熱い!!

..

近藤に連れられて久しぶりに見舞いの朔太郎。
来ていた他の生徒らを連れ出す近藤先生。

●おおっええ人に転身か?

番長「おごりだな・・」
観客(笑)
近藤「そりゃ、おごりだな」
..
近藤「…かなりゆっくり食ってくるわ」
サク「先生ありがとございます」
.
亜紀「怒ってる?私の事。」
サク「いや」
亜紀「どうして最近来てくれなかったの?」
サク「ごめん」
亜紀「何で謝るのかな。」
  「私、また痩せたでしょ。あたしの病気もう、治らないんでしょ」
<エアーズロックの絵はがきを見せる朔太郎>
「絶対見るんだろその目でがんばれよそんな弱気になってちゃダメじゃないか」

●適当に亜紀を元気づけるサク

亜紀「サクちゃんまで叱るんだね、あたしのこと・・・」
サク「誰も叱ってなんか・・・誰か亜紀の事叱るの?」
亜紀「み・んな。もっとがんばらなきゃダメだって言って、しっかりご飯食べて!体力つけて薬飲んで!っ。て。でもこの吐き気じゃ薬だって飲めない。自分が死ぬなんて想像つかない」
サク「どうして?!そんな風に悪い方に考えるんだよ!」

亜紀「どうして!?」

帽子を取り

  「どうしてぇぇっ!!?」
  「日に日に痩せていく自分を見て、薬のせいで髪の毛抜けていく自分を見てどうして悪い方に考えるんだって言うのよ!!!サクちゃんだってこんな私を見たくないから会いに来なかったんでしょ!そぉおでしょ!!あたしがいなくなってもサクちゃんの人生は続いていくわけだよね。まだまだ私の事なんかきっと忘れたくなるくらいまだまだ・・・それが私にとってどれだけ辛いか?わかる!!何できてくれなかったのよ!」
  「なぁぁんでよォォ!!!

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祖父の元へ行く朔太郎。

祖父「…どうした?…何があったんだいって見ろ」
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サク「亜紀が死んじゃうよ」
祖父「死ぬぅ?」
サク「病気なんだ、白血病なんだ、もう絶対治らないんだあと少ししか生きられないんだ。ね、じいちゃんどうしたらいい?おれ、オレ何ができるっていうんだよ!無理だよ、だってさぁ、だってそんな、こんな事んなるだなんて思わないだろ。普通に人を好きになっただけだよ。普通に高校行って、普通に亜紀を好きになって。ね、じいちゃんなんでこんなことになってんの?なんで!何で亜紀が死ななきゃいけないの!何で俺たちがこんな・・・なんでぇ!!」

泣き崩れる朔太郎

祖父「苦しいか?」
  「つらくて苦しくて悲しくて、何をしたらいいかわからんのだろう・・・」
  「愛する人を亡くすって言うのは、そういう事だよ」

 

剣道でやりきれない想いをぶつける朔太郎

祖父「立てぇ!亜紀ちゃんのところへいけ!!」
  「あの子・の短すぎる生涯の最後の時間を一緒にいてやれ!あの子をちゃんと見つめていればお前が何をすればいいか分かるよ」

頷く朔太郎

サク「じいちゃん、ありがとう」
祖父「行け!」

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亜紀の枕元に瀬戸先生が現る!

幽霊瀬戸「亜紀ぃ…」

.

亜紀「あたしは、何のために生まれてきたんだろう?あたし、ホントに何しに来たんだろうってわからなくなっちゃう・・」

幽霊「…あなたは、自分の人生を精一杯生きてる。そして、どういう形であれあなたを忘れない人たちがいっぱいいる。あなたはその人たちのため、いえ、あなた自身のために生まれてきたの。」
亜紀「はい」
幽霊「…怖い?死ぬ事が?」
亜紀「こわい、すごく怖い」
幽霊「心配しないで、死ぬ事は特別な事じゃない…」
亜紀「特別な事じゃない?」
幽霊「そう」
  「人は生まれて、生きて、そして死んでゆく。でも人は自然の一部なの。だからあなたも自然に戻っていくだけ。永遠に無くならない」
亜紀「無くならない...」
幽霊「だから怖がらなくていいのよ」

そっと亜紀を抱きしめる幽霊瀬戸

幽霊「あなたは永遠なのよ」
亜紀「はい」
幽霊「じゃ、いくね」
亜紀「先生ありがとう...」

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サクが来ました。
.

サク「もうオレはどこにも行かないよ。ここにいる。ここにいさせてほしい。」
亜紀「いいの。もう・・」
サク「なにがいんだよ」
亜紀「もう疲れちゃった。治療の苦しみに耐える事も、病気の事をいろいろ考える事も。」
サク「何でそんな事いうんだよ」
亜紀「サクちゃん。…ふたりで病気のない国へ行きたい」
サク「えっ」
亜紀「生きたいなぁ、病気のない国へ..ふたりで」
サク「行こう!」
  「亜紀が見たがってたあの場所に。エアーズロックに今から行こう」
亜紀「今から?」
サク「そう今からだよ」
  「ふたりで二人だけで今から行くんだ!」
亜紀「いいね、いきたいね。連れってってサクちゃん」

起きあがる亜紀

亜紀「最初で最後の旅行だね」
  「泣いてるの?」
サク「だって、だって亜紀が最後なんて言うからだろ」

朔太郎の手を握り

亜紀「私たち会えてよかったよね

頷く朔太郎

亜紀「どうして泣くの?」
サク「泣いてなんかいないよ」
亜紀「連れてってサクちゃん!」
サク「さあいこ!」

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いなくなった彼らを捜す生徒らと近藤...


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空港へ向かう彼ら
倒れそうな亜紀を支えて歩く朔太郎。

サク「亜紀、大丈夫か?」
亜紀「サクちゃん、ここどこ?」
サク「もうすぐだよ、がんばれるか?」
亜紀「何を?」
サク「え」
亜紀「何をがんばるの?」
  「なんか、暗いね」
サク「さっいこ!」
.
  「亜紀ちょっと休もう」
亜紀「サクちゃんあたしたち私たち『ロミオとジュリエット』やってるみたいね。私が目つぶっても、死んでないからね。ロミオみたいに勘違いして死んだらダメよ。私が目開けたとき、サクちゃんいなかったら泣くから..私が目つぶっても死んでないからねサクちゃん、私のこと、忘れない?」
サク「何いってんだよ」
亜紀「わすれない?」
サク「そんなの、忘れるはず無いだろ」
亜紀「よかった。また私を見つけてね」
サク「ああ」
亜紀「急ごう、サクちゃん」

倒れ込む亜紀
.

サク「やっぱりダメだよ、お医者さんを呼ぼう」
亜紀「いこうサクちゃん!サクちゃんお願い」
サク「ダメだよ亜紀そんなことしたら」
亜紀「大丈夫、サクちゃん一生のお願いよ」
サク「亜紀。」
亜紀「まだ間に合うよ!、あの場所を見たら、なんだか楽になれる気がするの。」
サク「亜紀」
亜紀「サクちゃん、あの夢島での事覚えてる?小さな船で海を漂って..」
サク「ああ、よく覚えてるよ」

倒れ込む亜紀

 

サク「今救急車よんでくるからな..」
.

倒れる亜紀
駆け寄る朔太郎


「亜紀……亜紀」
「亜紀。。亜紀ィ」


「誰か、助けてください!。」

「だれか、おねがいします。」

「だれかたすけてください!!」

「お願いします助けてください..」

「.お願いします・・」


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もし、もし亜紀が病気じゃなかったら僕たちは普通の高校生のように恋愛をして、普通の高校生の用の卒業していったんだろうか?僕は思う。そもそも僕たちはそんなに特別な恋愛をしたんだろうか?誰もが人を好きになったとき感じる、苦しみや喜びをふたりもまた同じように、当たり前に感じていたに違いないのだ。特別なのは僕らの状況であってそれはおそらく僕たちが選びようの無かった事なのだ。だから僕はあえておもいたい。ぼくらは、本当に普通の恋をしたんだと............

 

サク「なぁ、大木。ここからどこに迎えってんだよ。いくとこ何かどこにある。あの日から…目的地をなくしたんだよ。」

亜紀のテープを取り出す大木

<亜紀のテープ>
サクちゃん聞こえますか?広瀬亜紀です。ええ、なんか緊張するなぁ。今日は月のきれいな夜です。今夜は体の調子がいいので録音することにしました。おそらくこれが最後のテープになると思います。サクちゃんの事だからあたしがいなくなって、また元のやる気のない人間に戻ってるんじゃないでしょうか?さてサクちゃんげんきですか?相変わらず小食ですか?おじいちゃんは元気ですか?なりたい自分は見つかりましたか?そんなに簡単に見つかったら苦労しないか..新しい音楽に出会いましたか?好物は増えましたか?剣道やってますか?よく、残された人の方が辛いっていうけどあれホントかな?だってサクちゃんはこんなにもいっぱい私の質問に答える事ができるんだよ。


サク「ずるいなぁ..ずるいよ、亜紀」
.

瓶に入った亜紀の骨。

  「亜紀、生きてる限りは、話さず持ってるつもりだったよ。でも」

骨を手に取る朔太郎。

  「そんな必要なんてないんだろ?」
  「そうだろ...」

骨をまく、、、、、


空に亜紀の手を振る姿を見る朔太郎....



●熱い!!映画、ドラマと見てきましたが、新たなセカチューすんばらしい!

●後半になればなるほど、演技がだんだんと、熱くなってこの書き取りはたいへんでした。こういうのってDVD化されないんだろうかな。。

WOWOW 20051103放送 20050810収録 世田谷パブリックシアター

その1へ

ついにDVD化決定!!!!

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