リオスは球団、NPBの事情聴取に対し「昨年11月上旬から12月中旬までマイアミ(米フロリダ州)の医師に注射による治療を受けた」と話したが、長谷川一雄コミッショナー事務局長は「昨年12月で治療をやめているのであれば、半年たったこの時期に出るのは医学の世界では考えられない」と一蹴した。
この日午前中に行われたNPBアンチ・ドーピング特別委員会では全員一致で1年間の出場停止処分を決定。同事務局長は「筋肉増強剤は罪が重い物質であり、一番使ってはいけない物質」と語った。昨年から罰則規定が設けられたアンチ・ドーピング規則違反は同8月のリック・ガトームソン投手(ソフトバンク)、今年5月のルイス・ゴンザレス内野手(当時巨人)に続いて3例目で、いずれも外国人選手。
リオスは韓国球界から今季、ヤクルトに移籍。11試合に登板して2勝7敗、防御率5・46で、不振を理由に今月2日に出場選手登録を外れていた。ヤクルトは球団事務所で会見を行い、鈴木正球団社長は「3年前からドーピング防止の研修、啓発を積極的にしてきたが、このような事態を招いたことは大変遺憾」と沈痛な面持ち。その上で「全選手に対して注意喚起を行い、再発防止に取り組む」とし、球団の役員、幹部、担当者に厳重注意したことを明かした。
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今度はリオスが禁止薬物使用によって解雇されました・・・。先月のゴンザレスに続き今季2度目の醜聞です。昨年はガトームソンも同様の違反をしましたが、今後外国人選手との契約は相当慎重にならざるを得ない状況でしょう。しかし日本人選手にだって可能性はあるわけですので、選手たちは是非とも今回の件を慎重に受け止めて今後のキャリアを築いて欲しいですね。