毎年恒例の1年のマイ・ベスト・ライヴを決める“MY FAVORITES LIVE AWARD”の2011年篇をお届けしようかと思います。例年ではベスト・アルバムを決める“MY FAVORITES ALBUM AWARD”を先に発表していたのですが、今回はベスト・ライヴを先に発表したいと思います。といっても、順序にさして意味はなく、単に気まぐれなだけです。(笑)
ひとまず、過去の授賞ライヴをみておきましょう。
◇◇◇
【過去の授賞公演】
□ 2005年
ERIC BENET@BLUENOTE TOKYO
□ 2006年
LEELA JAMES@O-EAST
□ 2007年
m-flo@横浜アリーナ
□ 2008年
≪洋楽部門≫
EN VOGUE@Billboard Live TOKYO
≪邦楽部門≫
SOUL'd OUT@JCB HALL
□ 2009年
≪洋楽部門≫
ANTHONY HAMILTON@Billboard Live TOKYO
≪邦楽部門≫
CRYSTAL KAY@NHK HALL
□ 2010年
≪洋楽部門≫
LEELA JAMES@Billboard Live TOKYO
≪邦楽部門≫
久保田利伸@東京国際フォーラム
◇◇◇
2008年から洋楽部門と邦楽部門を設置しているのですが、ピーク時には年50回以上(平均すると月4回、週1回ペース)ライヴへ足を運んでいたのですが、近年の(慢性的ともいう…苦笑)経済的な事情に加え、2011年は震災の影響もあり、大幅にライヴ観賞数が減りました。特に震災直後に予定していたライヴ、特に来日アーティストが次々に公演をキャンセルあるいは延期することとなったのも顕著な現象でした。
とはいえ、その中でも「日本のために」と来日公演を実施してくれたアーティストたちには感謝しなければならないと思います。また、国内でも震災復興のためにという思いから数多くのアーティストが動いたという事実も見逃せないところです。実際に足を運ぶ機会は減りましたが、そのような動きを知るとともに、音楽の力で何かサポートしたいという思いが多くの人の心を動かした一年だったのではないでしょうか。
個人的には、例年以上にフトコロ事情を勘案してパスしたライヴに行っておけばなぁという悔いが残った年でもありました。特に震災前の序盤の時期のライヴ、SWV、アロー・ブラック、メアリー・J.ブライジ、ファンテイジア、メイシー・グレイ、シャリース、コリーヌ・ベイリー・レイ……と枚挙に暇がないのですが、後に好評だったことを聞きつけるにつけ、後悔の念がもたげたのでした。まぁ、まさかあのような大震災が来るとは誰しもゆめにも思っていなかったでしょうから、その後の公演中止、公演延期の連鎖には、震災のコトの大きさを間接的にも思い知らされることとなりました。
実際には行けなかったのですが、「日本に行きたくない」というダンサーたちを解雇してまで日本で公演を行なったニーヨには気概を感じました。同様に、即座に日本のアーティストを含めたチャリティ・ソングを配信し、来日もしたインコグニートのブルーイにもそれを感じました。
といった訳で、2011年に観賞したライヴを列挙していきたいと思います。
◇◇◇
【2011年 観賞ライヴ一覧】
2011/02/09 ANGIE STONE@Billboard Live TOKYO
2011/03/04 FRANK McCOMB@COTTON CLUB
2011/04/01 INCOGNITO@BLUENOTE TOKYO
2011/04/09 MISIA@NHKホール
2011/04/18 JOHN LEGEND@AX
2011/04/23 KYLIE MINOGUE@幕張メッセ
2011/05/01 AI@ZEPP TOKYO
2011/05/03 MISIA@神奈川県民ホール
2011/05/13 J-WAVE LIVE SPRING@O-EAST
2011/05/14 SANDII'S HULA HOIKE 2011@昭和女子大人見講堂
2011/06/23 ELISHA LA'VERNE@Billboard Live TOKYO
2011/08/31 INCOGNITO@BLUENOTE TOKYO
2011/09/19 ERIC BENET@BLUENOTE TOKYO
2011/11/02 THE BRAND NEW HEAVIES@Billboard Live TOKYO
2011/11/16 MAYER HAWTHORNE@Billboard Live TOKYO
2011/11/17 久保田利伸@NHKホール
2011/11/18 久保田利伸@NHKホール
2011/11/27 BONNIE PINK@日本橋三井ホール
2011/12/13 MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE@代々木第一
2011/12/24 MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE@代々木第一
◇◇◇
2010年は25公演だったのが、2011年は20公演とさらに減少。前述のとおり、震災前のライヴをパスしなければ、少なくとも2010年と同じくらいは観賞していたと思いますが……。それでも、震災直後のインコグニートやMISIA、ジョン・レジェンド、カイリー・ミノーグら4月に足を運んだ公演は、何とか復興していこう、希望を与えようという意識がアーティストやオーディエンスともに募っていたこともあり、印象深いステージとなりました。さらには、25周年記念となる久保田利伸やマイケル・ジャクソン・トリビュートなど、高い質で充実したライヴを体感することも出来、観賞数からみれば、それなりに満足度の割合の高い公演が多かったのではないかと思いました。
それでは、2011年のベスト・ライヴのノミネート公演を紹介したいと思います。
◇◇◇
【ノミネート公演】
≪洋楽部門≫
INCOGNITO@BLUENOTE TOKYO(2011/04/01)
JOHN LEGEND@AX(2011/04/18)
KYLIE MINOGUE@幕張メッセ(2011/04/23)
ERIC BENET@BLUENOTE TOKYO(2011/09/19)
以上4公演。
≪邦楽部門≫
MISIA@NHKホール(2011/04/09)
AI@ZEPP TOKYO(2011/05/01)
久保田利伸@NHKホール(2011/11/17)
MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE@代々木第一(2011/12/13)
以上4公演。
◇◇◇
ライヴ観賞数がさほど多くないため、洋邦それぞれ4公演をピックアップ。邦楽部門は観賞するアーティストが近年決まってきてしまっているので新鮮味はないかもしれません。しかしながら、ここに挙げたAIやMISIAや久保田利伸といったアーティストのライヴは、それだけ期待を裏切るものではないともいえます。
“マイケル・ジャクソン・トリビュート・ライヴ”はAIと日本人アーティストが名前の上では中心になったということで、邦楽部門に入れました。ただ、その核となるのは、海外で活躍するケント・モリやジャクソンズの来日ステージだといえますが。
それでは、2011年の“マイ・フェイヴァリッツ・ライヴ・アワード”最優秀公演の発表です!
◇◇◇
【MY FAVORITES LIVE AWARD 2011】
【最優秀ライヴ】
≪洋楽部門≫
KYLIE MINOGUE@幕張メッセ(2011/04/23)
![Kylie Minogue Aphrodite Tour Kylie_minogue_aphrodite_tour](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/fb/c16276fedc7c498dd4e50a1cffc5b570.jpg)
≪邦楽部門≫
久保田利伸@NHKホール(2011/11/17)
![久保田利伸 Kubotatoshinobu_goldskool](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/6e/f33101260a7b049756ffedeb4881da87.jpg)
◇◇◇
洋楽部門はカイリー・ミノーグ! 震災直後ということもあったか元来決定していたのかは確かではありませんが、絢爛豪華で大規模なワールド・ツアーのものよりもだいぶコンパクトになったステージ。それでも、20年ぶりとは思えない存在感と圧倒的な世界観で多くのオーディエンスを魅了しました。それにしても、カイリーのステージは演奏と舞台が本当に乖離せず(ダシャレではありませんよ…笑)、一つの“動く絵画”とでもいうようなスペクタクルな一体感がありました。スケールとか迫力いう意味では、やっぱりマドンナやビヨンセなどには劣ると思う人は少なくないのかもしれませんが、古代都市のような街全体がアーティスティックでエキセントリックな劇場にも思えるエンターテインメント性は、彼女らにもまったくひけをとりません(むしろ、孤高の域に達してる感も)。是非、近いうちに、今度はワールド・ツアーと遜色ない規模でのステージを披露してもらいたいところです。
邦楽部門は久保田利伸のNHKホール初日のステージに。久保田利伸は2年連続の授賞となります。もうこれは自分の思い入れもありますが、歌唱力にしても表現力にしても、国内歌手のなかでは群を抜いているのだから致し方ないところ。“マイケル・ジャクソン・トリビュート・ライヴ”の“ソング・ステージ”なかでも、日本人歌手ではその存在感は頭抜けてましたし、25周年という祝いを含めなくても、ベスト・ライヴに相応しいパフォーマンスだったと思います。
◇◇◇
ということで、いかがでしたでしょうか。2012年も観賞数が大幅に増えることはなかなか難しいところですが、出来る限り“生”でしか味わえない感覚を体感する機会に恵まれたらと考えています。そのためには、働いて、無駄な支出を減らして、競馬でたくさん万馬券を獲って(苦笑)……とハードルは高いですが、充実したライヴ・ライフを過ごせるように頑張りたいと思います。ははは。
次回は、ベスト・アルバムを決める“MY FAVORITES ALBUM AWARD”の2011年篇をお送りしたいと思います。まだまとまってないので、いましばらくお待ちくださいませ。(その前に、待ってる人がいるのかどうかと小一時間問い詰めたい、ってか)
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