3時だヨ!全員集合
ホーム開幕戦。期待を胸に膨らませ、味スタに多くのFC東京サポーター/ファンが集った。相手はFC東京に縁がある城福監督率いるヴァンフォーレ甲府。だが、昨季ほどの感傷はなく、むしろ“マッシモ東京”がどのような船出をホームで見せてくれるのか。そちらの方により興味を持っていた人が多かったように思う。しかも、甲府は大雪の影響で前節急遽国立でホームゲームを開催、鹿島に0-4という厳しいスタートを強いられたこともあり、FC東京サポーターの期待も「どのように勝つか」「誰が活躍するか」に頭の中が傾いていたのではないか。
しかしながら、その期待は結果的に裏切られることになった。前節の柏戦と同じ1-1のドローという結果だったが、前節とは全く異なるドロー。ホーム開幕戦は勝ち点2を失った勝ち点1となってしまった。
問題はおそらく精神的なものだろう。ズバリ言えば、“甲府をなめた”からに尽きる。実際、甲府の出来は良くなかった。クリスティアーノやマルキーニョス・パラナの動きには注意が必要だったが、1トップはDFの盛田という急造布陣。ほとんど怖さもなく、東京がいつゴールをするか、そこに焦点を合わせてもいいような雰囲気が生まれていた。そして、前半5分にエドゥーのミドルが相手DFに当たってコースが変わったところをGK岡が対応を誤り、ボールを逸らすというミス。ラッキーな形で先制したが、そこで「この試合は大丈夫だろう」という気持ちが蔓延してしまった。
その後、柏戦とは雲泥の差のパフォーマンスが続く。甲府のミスにこちらも付き合い、甲府のペースに合わせたサッカーをしてしまった。もちろん、その中でもチャンスを生むこともあった。だが、それは創造的なものというよりも、個の実力差によって生まれた単発的なチャンスだ。緩いながれのなかで、ギアを上げず、早い段階でとどめを刺せなかったツケが、後半にやってくる。
甲府が自分たちのペースで試合を運べているように感じてくると、東京の重い腰はなかなか上がらず、チグハグな場面も多く散見された。次第に、甲府が主導的にボールを支配出来るようになると、水野を投入してさらに攻勢を図る。水野のロングスローなどでアクセントをつけはじめると、72分、その水野のロングスローをクリスティアーノがヘッドで落としたところに猛然と駆け込んだマルキーニョス・パラナがシュート。決定的な場面もポストに当たって跳ね返る。ここで安堵したのか、多くがボールウォッチャーになり次なる対応を怠っていると、再び水野に拾われてセンタリングを上げられ、これをクリスティアーノがオーヴァーヘッドでシュート。あっけにとられる形で決められて同点を許してしまう。
この得点で勢いが増した甲府は、さらに自信を増して攻勢に出てボールを支配。FC東京は、石川に続いて、米本、平山と交代選手をつぎ込むも、特に効果的な攻撃を見出せずに時間が過ぎ、アディショナルタイムの4分でもラストの石川のハーフボレー以外にシュートというシュートが見られず、悔いの残る引き分けとなった。
やはり、相手がどこであれ自分たちのサッカーを如何にするか。そこに尽きると思う。柏戦で見られた前からのプレッシャーもそれほどなく、相手にボールを持たせても問題ないという意識が、一つ一つのプレーや判断を遅らせていった。後半では、三田などに多かったが、甲府の前からのプレッシャーに後ずさりして慌ててボールを後ろへ戻すなどの危ない場面も。しっかりと自らが企図したプレーを状況に左右されずに遂行するということが出来なければ、こういった“取りこぼし”を生み、必然的に上位とは差が開いてしまうばかりか、残留争いに巻き込まれるということになり兼ねない。
マッシモ体制もまだ2戦、すぐに結果は出ないという意見もあろうが、結果以上に内容が伴っていれば、それほど結果にも拘らなくていい。だが、少なくともこの試合で見せたパフォーマンスは、「まだ2戦だから」ということで笑い飛ばせるものとは思えなかった。太田のクロスの質の悪化、昨季同等のゴールが今のところ期待出来そうにない渡邉のポジションやパフォーマンス、効果を生み出せていないリザーブの選手たちなど、気になる点ばかりが目に付く。救いはラッキーだったとしても、エドゥーに初ゴールが生まれたこと。また、彼にボールを預ければある程度は収まることは大きい。そういった利点はあるのだから、如何にしてそれを基軸に組み立て、また第二、第三の攻撃パターンを構築していくか。そのあたりを再度確認して、次の試合に臨まなければならないだろう。
◇◇◇
≪J1 第2節≫
【日時】2014/03/08 15:03
【会場】味の素スタジアム
【観衆】22,398人
【天候】晴、弱風
【気温】7.9度
【湿度】37%
【審判】(主審)高山啓義(副審)蒲澤淳一、金井清一
【結果】
FC東京 1(1-0、0-1)1 甲府
【得点】
(東):エドゥー(5分)
(甲):クリスティアーノ(72分)
【FC東京メンバー】
GK 20 権田修一
DF 02 徳永悠平
DF 03 森重真人
DF 05 加賀健一
DF 06 太田宏介
MF 04 高橋秀人
MF 08 三田啓貴 → FW 13 平山相太(80分)
MF 38 東慶悟
FW 09 渡邉千真 → MF 18 石川直宏(61分)
FW 11 エドゥー
FW 14 武藤嘉紀 → MF 07 米本拓司(72分)
GK 31 圍謙太朗
DF 29 吉本一謙
DF 50 松田陸
MF 34 野澤英之
監督 マッシモ・フィッカデンティ
◇◇◇
フジテレビのスポーツ情報番組『すぽると』のリポーター風シーンから
↓
本田朋子アナウンサーに抱きつく志村
↓
駆け寄る警備員に扮するダチョウ倶楽部リーダー肥後とゆってぃ
↓
リーダー「ど、どうしました?」
ホントモ「このおじさん、変なんです」
↓
志村「そうです、あたすが変なおじさんです」
↓
志村「ダッフンダ!」
このあたりまでは楽しかったんだけどなあ。(苦笑)
“すぽると”からのジョン・カビラのマンフト風コールがウケたなぁ。“ジャパン、ケン・シムラ、ヒガシムラヤマ!”って。(笑)
◇◇◇
BGMはヒゲダンスのテーマ(テディ・ペンダーグラス「ドゥ・ミー」)でした。
なかなか集まった開幕戦ゴール裏。
“ユルネヴァ”中。
大雪で大変ななか、甲府サポーターも集結。
意気上がる甲府ゴール裏。
志村けん、花束贈呈のために再登場。
背番号は64。
森重とツーショット。(この直後に“アイーン”)
エドゥーゴール!
ハーフタイムショウ。
ドロンパがヒゲダンスで登場。瓦を割ってドヤ顔。
バックスタンド前を走るドロンパ。
勝ちを落としたドロー。
甲府ゴール裏。
バックスタンドに挨拶するFC東京の選手たち。
次こそは見せてくれ!
ゴール裏へ向かうFC東京の選手たち。