



“トーマスグランフェスタ2008”ということで招待券が配られたんだろうにしても、ホーム自由席前売りチケットが完売するという盛り上がりの予感を見せていたFC東京×千葉@味スタを雨の中ライヴ観戦してきた。
前売り完売+雨模様ということで、雨が当たらない席を確保するために、開門時間の14時前に味スタに到着。待ち合わせもあり、それから10分後くらいに入場したのですが、すでにバックスタンドのホーム側ゴール裏寄りから中央ややアウェイ寄りの(雨を凌げる)中段席以上はいっぱいだったので、ややアウェイ寄りの席を確保することに。トーマスはFC東京以外にもヴェルディや横浜FCのスポンサーにもなっているのだが、アンケートを書けばFC東京仕様のマフラータオルをくれるっていうので、早速交換。ピッチではU-15スペシャルマッチ、U-15むさし×U-15深川が行なわれていて、将来の東京を担うかもしれない選手たちのプレーを観戦。背も小さかったり、ユニフォームに着られている感じの選手も多かったが、小憎らしいほどに巧みなプレーを連発し、結構楽しめた。15分ハーフで、Uー15むさしが2-0でUー15深川に勝利。
さて、東京×千葉の試合前だが、“ジェフユナイテッド千葉サポーターのみなさん、味の素スタジアムのご来場ありがとうございます”というアナウンスの際には和やかな拍手のムードも、それからは決戦モード。予想通りというかスターティングメンバー紹介の時の羽生へのブーイングが凄かった。(苦笑)東京もそれを予期(挑発?)してか、スクリーンに羽生の映像を長い時間映し出す。千葉側から大ブーイング、それに対して東京は“ハニュー”チャントで応戦。しかも、よく腕を見たら、キャプテンマークは羽生ですよ。どれだけ盛り上げようとしてるのか、と。(笑)
ただ、残念なことに純粋に楽しかったのはその当たりまで。
前半7分で今野がいきなりレッド…。得点機会阻止ということ=レッドという理屈は解かるが、実際は微妙な判定。あの時間に一発レッドじゃ試合が壊れるよ。審判は前半は東京の方にファールをかなり多くとっていた感じだったが、後半はそこまででもなかったので、あんなもんなんだろうか。
そのレッドでのレイナウドのPKを塩田が阻止! その後今度は平山がペナルティエリアでファールをもらい、カボレがPK。しかしこれは立石にコースを読まれ防がれる。何だかグダグダな感じのする試合展開に…。
ただ、東京が10人にはなったが、エメルソン、羽生が良く動いていた。そしてそれ以上に千葉が消極的で攻め手がない。10人でも千葉に得点を奪われそうな雰囲気は感じられなくなってきたところで、コーナーキックから佐原のヘッドでリード。
その後東京はチャンスを作るも決めきれずにいたところ、千葉が巻を投入。これが結果的には千葉を蘇生させた。これまででもバウンドの高いボールへの処理にやや危ういところがあったDF陣だったが、味方同士でバッティングしてしまい、佐原が一時ピッチの外に出て頭部に手当てを受ける。11対9となってディフェンスが手薄になり、嫌な予感がしたのだが…右にいた新居の前がポッカリ開いた瞬間、新居からゴール前へ絶妙のクロス、そこに飛び込んできたレイナウドがヘッドでそらしてついに失点してしまった。以前にも、長友が治療している間に失点していたこともあり、その当たりはしっかりと対応策を練って欲しいところだ。
結局、その後は特に最後まで詰めきれずといった展開の応酬で時間は過ぎ、ドロー。痛み分けで終わった感が。まぁ、前半早々に10人も、PK阻止、引き分け勝ち点1を獲得したってことで最悪の結果を免れたというところか。
今日は途中から入った、大竹、赤嶺、近藤も効果的にはならず。ただ点を獲るという意識と言う意味での交替は評価出来るか。ただ、近藤は短い時間で難しいと思うが、もう少し与えられた時間で何をすべきか、そのためにはどう動くべきかということを考えてもらいたいところ。
中盤はエメルソン1人で千葉3人くらいを翻弄していたが、MVPは塩田だろう。彼のセーブで3点くらい助かったと思う。平山はボールは持てるのだが、足元でもう1アクセントしたいとか、あまりにも綺麗な形でシュートまで持っていこうと考えすぎているのか、もうちょっとシンプルにシュートへの姿勢を見せて欲しかった。そういうプレーもいいけれど、多くの人が平山に求めているのはそんな繊細なプレーではないのだから。
これからナビスコを挟んで浦和、鹿島、ガンバと真の実力が試される試合が続く。何とか踏ん張って、シーズンラストまでサポーターの気持ちを躍らせて欲しいものだ。
◇◇◇
FC東京 1(1-0、0-1)1 千葉
【得点】
(東)佐原(前半39分)
(千)レイナウド(後半23分)
【入場者数】27976人
≪スターティングイレヴン≫
GK 01 塩田仁史
DF 25 徳永悠平
DF 03 佐原秀樹
DF 08 藤山竜仁
DF 17 金沢浄
MF 06 今野泰幸
MF 10 梶山陽平
MF 15 エメルソン
MF 22 羽生直剛(→後半29分、大竹)
FW 13 平山相太(→後半37分、赤嶺)
FW 09 カボレ(→後半34分、近藤)
≪SUB≫
GK 31 荻晃太
DF 29 吉本一謙
DF 33 椋原健太
MF 07 浅利悟
MF 30 大竹洋平
FW 24 赤嶺真吾
FW 32 近藤祐介