*** june typhoon tokyo ***

千葉×FC東京@フクアリ

■ Jリーグ再開

 震災による中断がようやく解け、Jリーグも再開。その初戦となる千葉×FC東京の試合をフクアリで観戦。

 さて、この中断期、何をやっていたのだろうか。
 終わってしまえば、決定機に決められないでいると負けてしまうというパターンから卒業出来ないままでいるチームの姿があっただけだ。

 ミリガンの超ロングスローからJ最長身のオーロイのヘッドという、もはやサッカーという次元を超えたプレイによる失点で先制されたが、それまでの決定機に決めていればいいだけの話。それまでオーロイを全く止められていなかった、という訳ではなかったのだから。たとえ頭では競り勝たなくとも、他との連係を分断しておけばいいし、何よりジェフの攻撃はそれほど脅威といったものではなかった。

 東京は米本が怪我で退場してから、詰めが甘くなった。鈴木達也の交代も痛かった。それにしても、意識が低いのではないか。あまり個人を対象にしたくはないが、プレッシャーが遅く、プレッシャーをかけに行った途端頭を越され、横をすり抜けられ、ここで詰めろ!というところでボール・ウォッチャーになっている徳永はどうにかならないのだろうか。あのような状態ならば、昨年もポジションをやっていたというだけでボランチの位置へ置くのはやめてもらいたい。もう右SBを椋原と争わせて、ダメならサブくらいじゃないと。梶山の独特の動きとの連係もあり、ボール・ロストするとあっという間にスルスルっと攻め込まれてしまう。J2に降格した以上、過去のJ1でのパフォーマンスは参考にならない。いかに勝てるチーム編成を、スターティングメンバーを揃えるか、に徹してもらいたい。

 そして、言われ続けているメンタル面。1本目のオーロイのゴールは致し方ない部分もある。だが、その後に立て続けに点数を獲られるのはどうなのか。千葉が“奇跡的な残留”を果した、あの時の11分で4失点された状況から何の成長もないってことになるのか。
 今野は期する思いがあったのだろう。前線に留まったまま、ボールを追い続けた。その闘争心は認める。ただ、それによって後ろが手薄になり、失点への可能性が広がったともいえなくもない。このあたりは難しいところだが、チームとしてしっかり連動していたのだろうか。冷静さを失っただけでのパフォーマンスでは、綻びが大きくなるばかりだ。
 それを見て同様にファイトをした選手がどれだけいるか。こんなチームなら……昇格が出来なければ、昇格しても圧倒的な力を見せられなければ、今野はこのチームに留まる可能性も低いと思えてしまう。

 千葉戦に谷澤。もし古巣相手にやりづらいことがあって、技術的にではなく精神的な意味において、絶対に決めなければならないシュートを外すのであれば、次のホームの千葉戦には起用しないことだ。
 やはり、どこかに、チーム、選手、サポーターたちに、昇格は間違いないという緩い思いがあるのではないか。

 ゴール裏は、試合前に“ヴェルディだけには負けられない”のチャントをやった。昇格の最大のライバルといってもいい千葉の試合を目前としてるのに、先の試合のことを持ち出す浅はかさ。“J2なめてません”という茶化した横断幕。もし、サポーターの意識や態度がプレイに影響するというのであれば、そのような選択をしているサポーターが意識を変革しない限り、東京というチームは同じようなプレイを繰り返す。もちろん、相手によっては格の違いを見せ付ける時もあるだろう。だが、それは単なる一喜一憂サッカーであって、結果オーライのサッカーである。結果オーライと結果を出すということは似て非なるものだ。東京がこの激戦のJ2を勝ち抜くためには、悠長なことはいっていられない。気づいた時にはすでに遅し……になるまえに、叱咤し鼓舞して、チームを戦う集団にしなければならない。それに尽くす気概がなければ、ゴール裏サポーターの自己満足などはもうこりごりだ。

 監督の戦術も見えてこない。過去の実績はもう関係ない。これだけの駒を持ちながらもふがいない戦いを続けるようであれば、今、東京にとって必要な監督は他にもいるはずだ(大熊監督自身が無能といっている訳ではなく、今、この時期の状況を打開するのに相応しい監督なのかを考えなければならない、ということだ)。

 次からの試合は、まだ序盤という思いを捨てて、死に物狂いでやってもらいたい。この時点でライバルと目される千葉に3失点の大敗を喫しているのだから。 
 
 
◇◇◇

Jリーグディビジョン2 第8節

2011/04/24 フクダ電子アリーナ

千葉 3(0-0、3-0)0 FC東京

【得点】
(千):オーロイ(77分)、米倉(83分)、オーロイ(89分)
 
観衆:16,360人
天気:晴、弱風


<メンバー>

≪FC東京≫

20 GK 権田修一
33 DF 椋原健太
03 DF 森重真人
06 DF 今野泰幸
26 DF 阿部巧
02 MF 徳永悠平
07 MF 米本拓司 → 22 MF 羽生直剛(43分)
10 MF 梶山陽平
39 MF 谷澤達也
11 FW 鈴木達也 → 09 FW ロベルト セザー(46分)
30 FW 高松大樹 → 19 MF 大竹洋平(76分)

01 GK 塩田仁史
36 DF ジェイド ノース
14 MF 中村北斗
32 MF 上里一将


◇◇◇

20110424_jef_fct01
千葉ゴール裏。

20110424_jef_fct02
東京ゴール裏。

20110424_jef_fct03
風にたなびくフラッグ。

20110424_jef_fct04
ウォーミングアップ中。

20110424_jef_fct05
東京ゴール裏。ユルネヴァ中。

20110424_jef_fct06
千葉ゴール裏。黄色が眩しい。

20110424_jef_fct07
東京ゴール裏。

20110424_jef_fct08
ユルネヴァ中に“一緒に歌いませんか(笑)”の投げかけ。

20110424_jef_fct09
千葉ゴール裏。
“ALL YOU NEED IS FOOTBALL"のビッグフラッグ。

20110424_jef_fct10
東京ゴール裏。スクリーンには“チカラをひとつに。”

20110424_jef_fct11
選手整列。

20110424_jef_fct12
選手整列、撮影。

20110424_jef_fct13
キックオフ直前。ポジションへ散る東京の選手たち。

20110424_jef_fct14
試合終了。
“0-3”を示すスクリーン。

20110424_jef_fct15
試合終了後、健闘を称え合う両選手たち。
 


 
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