FC東京の躍動に思いを馳せる2020年。
ACLプレーオフの戦いを間近に控えるなか、1月22日にJリーグは明治安田生命J1リーグの試合日程を発表。先日の開幕戦カード告知の際、FC東京は開幕戦はアウェイで清水戦、続くホーム開幕戦は味スタで横浜F・マリノスとの対戦が既に知らされていたが、これで今季リーグの対戦スケジュールが確定した。
注目なのは、やはり昨年同様（今年は五輪の関係で）2年連続でアウェイ8連戦が組まれていること。昨シーズンはアウェイ8連戦を終えた後のホーム連戦で思うように勝ち点を伸ばせなかったこともあり、連戦中はもちろんだが、連戦後のパフォーマンスが一層大事になる。今季は6月の川崎戦（等々力）から8月末の広島戦（Eスタ）まで。8連戦中に川崎、浦和、横浜FC、湘南と関東近郊が半数を占める一方で、7月1日の鳥栖戦から7月4日の神戸戦という中2日の連戦はかなりハードだ。
昨季と異なるのは、8連戦がシーズン中盤に据えられたため、終盤10試合は比較的ホームゲームが多くなっていることか。10試合中7試合を味スタで行なえることはメリットだが、とはいえ、ラスト5戦はアウェイ仙台、C大阪、鹿島、横浜FM、柏となかなか手強い連戦となりそうだ。
◇◇◇
【2020 明治安田生命J1リーグ FC東京 試合日程】
第01節 02月23日(日)13:00 FC東京✕清 水（Ａ・アイスタ）
第02節 02月29日(土)14:00 FC東京✕横浜FM（Ｈ・味スタ）
第03節 03月08日(日)14:00 FC東京✕浦 和（Ｈ・味スタ）
第04節 03月14日(土)15:00 FC東京✕Ｃ大阪（Ａ・ヤンマー）
第05節 03月18日(水)19:00 FC東京✕広 島（Ｈ・味スタ）
第06節 03月22日(日)15:00 FC東京✕ 柏 （Ａ・三協Ｆ柏）
第07節 04月03日(金)19:00 FC東京✕横浜FC（Ｈ・味スタ）※1
第08節 04月12日(日)14:00 FC東京✕大 分（Ｈ・味スタ）
第09節 04月18日(土)14:00 FC東京✕湘 南（Ｈ・味スタ）
第10節 04月26日(日)17:00 FC東京✕Ｇ大阪（Ａ・パナスタ）
第12節 05月01日(金)19:00 FC東京✕神 戸（Ｈ・味スタ）
第13節 05月10日(日)14:00 FC東京✕鳥 栖（Ｈ・味スタ）
第11節 05月13日(水)19:00 FC東京✕鹿 島（Ａ・カシマ）
第14節 05月16日(土)14:00 FC東京✕名古屋（Ａ・豊田ス）
第15節 05月23日(土)14:00 FC東京✕仙 台（Ｈ・味スタ）※2
第16節 05月31日(日)14:00 FC東京✕札 幌（Ｈ・味スタ）
第17節 06月13日(土)19:00 FC東京✕川 崎（Ａ・等々力）※3
第18節 06月20日(土)19:00 FC東京✕大 分（Ａ・昭和電ド）※4
第19節 06月27日(土)19:00 FC東京✕浦 和（Ａ・埼 玉）
第20節 07月01日(水)19:00 FC東京✕鳥 栖（Ａ・駅スタ）
第21節 07月04日(土)19:00 FC東京✕神 戸（Ａ・ノエスタ）
第22節 08月15日(土)18:00 FC東京✕横浜FC（Ａ・ニッパツ）
第23節 08月23日(日)19:00 FC東京✕湘 南（Ａ・ＢＭＷス）※5
第24節 08月29日(土)19:00 FC東京✕広 島（Ａ・Ｅスタ）※6
第25節 09月11日(金)00:00 FC東京✕清 水（Ｈ・味スタ）※7
第26節 09月18日(金)00:00 FC東京✕Ｇ大阪（Ｈ・味スタ）※8
第27節 09月26日(土)00:00 FC東京✕川 崎（Ｈ・味スタ）※9
第28節 10月03日(土)00:00 FC東京✕札 幌（Ａ・札幌ド）※10
第29節 10月17日(土)00:00 FC東京✕名古屋（Ｈ・味スタ）※11
第30節 10月31日(土)00:00 FC東京✕仙 台（Ａ・ユアスタ）※12
第31節 11月07日(土)00:00 FC東京✕Ｃ大阪（Ｈ・味スタ）※13
第32節 11月21日(土)00:00 FC東京✕鹿 島（Ｈ・味スタ）※14
第33節 11月28日(土)00:00 FC東京✕横浜FM（Ａ・日産ス）※15
第34節 12月05日(土)00:00 FC東京✕ 柏 （Ｈ・味スタ）
※01 ACLプレーオフ敗戦の場合、4月04日(土)14:00（味スタ）に変更
※02 ACLラウンド16進出の場合、5月22日(金)19:00（味スタ）に変更の可能性あり
※03 ACLラウンド16進出の場合、6月12日(金)19:00（等々力）に変更の可能性あり
※04 ACLラウンド16進出の場合、6月21日(日)19:00（昭和電ド）に変更の可能性あり
※05 ACL準々決勝進出の場合、8月21日(金)19:00（BMWス）に変更の可能性あり
※06 ACL準々決勝進出の場合、8月30日(日)19:00（Eスタ）に変更の可能性あり
※07 9月11日(金) or 9月12日(土) or 9月13日(日)
※08 9月18日(金) or 9月19日(土) or 9月20日(日)
※09 9月26日(土) or 9月27日(日)
※10 10月03日(土) or 10月04日(日)
※11 10月17日(土) or 10月18日(日)
※12 10月31日(土) or 11月01日(日)
※13 11月07日(土) or 11月08日(日)
※14 ACL出場クラブが決勝進出の場合、10月28日(水)に変更の可能性あり
※15 ACL出場クラブが決勝進出の場合、11月03日(火・祝)に変更の可能性あり
◇◇◇
ちなみに、今季の対戦カードを昨季の対戦相手の結果と照らし合わせてみると、次のようになる。
【2019 明治安田生命J1リーグ FC東京 対戦別結果】
FC東京 vs 札 幌
（Ｈ）2-0 〇
（Ａ）1-1 △
FC東京 vs 仙 台
（Ｈ）1-0 〇
（Ａ）0-2 ✕
FC東京 vs 鹿 島
（Ｈ）3-1 〇
（Ａ）0-2 ✕
FC東京 vs 浦 和
（Ｈ）1-1 △
（Ａ）1-1 △
FC東京 vs 柏
（Ｈ）未対戦（J1通算 6勝1分9敗）
（Ａ）未対戦（J1通算 7勝3分6敗）
FC東京 vs 川 崎
（Ｈ）0-3 ✕
（Ａ）0-0 △
FC東京 vs 横浜FM
（Ｈ）4-2 〇
（Ａ）0-3 ✕
FC東京 vs 横浜FC
（Ｈ）未対戦（J1通算 1勝0分0敗）
（Ａ）未対戦（J1通算 1勝0分0敗）
FC東京 vs 湘 南
（Ｈ）1-1 △
（Ａ）3-2 〇
FC東京 vs 清 水
（Ｈ）2-1 〇
（Ａ）2-0 〇
FC東京 vs 名古屋
（Ｈ）1-0 〇
（Ａ）2-1 〇
FC東京 vs Ｇ大阪
（Ｈ）3-1 〇
（Ａ）0-0 △
FC東京 vs Ｃ大阪
（Ｈ）3-0 〇
（Ａ）0-1 ✕
FC東京 vs 神 戸
（Ｈ）0-1 ✕
（Ａ）3-1 〇
FC東京 vs 広 島
（Ｈ）0-1 ✕
（Ａ）1-0 〇
FC東京 vs 大 分
（Ｈ）3-1 〇
（Ａ）2-0 〇
FC東京 vs 鳥 栖
（Ｈ）2-0 〇
（Ａ）1-2 ✕
ホーム＆アウェイで勝利、いわゆる“ダブル”を勝ち取ったのは、清水、名古屋、大分の3チーム。一方、未勝利だったのが浦和と川崎。優勝を勝ち取るためには、今季こそこの2チームに勝つことが一つの条件になってくるだろう。
◇◇◇
続いて、ACLの日程も見ておく。
【AFCチャンピオンズリーグ2020 FC東京 試合日程】
ＰＯ 01月28日(火)19:00 FC東京✕セレス・ネグロス（Ｈ・東スタ）
≪グループステージ グループF≫
第01節 02月11日(火)00:00 FC東京✕蔚山現代（韓国）（Ａ）
第02節 02月18日(火)00:00 FC東京✕パース・グローリー（豪州）（Ｈ）
第03節 03月04日(水)00:00 FC東京✕上海申花（中国）（Ｈ）
第04節 04月07日(火)00:00 FC東京✕上海申花（中国）（Ａ)
第05節 04月22日(水)00:00 FC東京✕蔚山現代（韓国）（Ｈ）
第05節 05月06日(水)00:00 FC東京✕パース・グローリー（豪州）（Ａ）
とにもかくにも1月28日（火）に迫ったプレーオフに勝利することがまずは大切。対戦相手は戦前の大方の予想を覆して、タイ・ポートを下したフィリピンのセレス・ネグロスFCが勝ち進んできた。フィリピンと東京では気温差がかなりあり、寒さにフィリピンの選手たちが対応しづらいのではないかという向きもあるが、多少慣れているとはいえ、FC東京の選手たちも寒いことに変わりはない。また、現時点では当日は雪になる可能性もという予報もあり、そうなると勝手が違ってくる。
セレス・ネグロスFCは多くを知られていないが、フィリピン・フットボールリーグ3年連続優勝、2019年9月のAFCクラブランキングは32位でタイのブリーラム・ユナイテッド（36位）を抜き東南アジア勢最上位。ちなみにFC東京は35位で、同ランキングを指標にすれば、決して侮れない相手となる。FC東京は今季から新システム（4-3-3）にトライし、試行錯誤しているところゆえ、油断していると一撃を喰らう恐れも。元々天皇杯などのカップ戦では“やらかし癖”があっただけに、それは過去のものとして払拭しなければならない。
なお、セレス・ネグロスにはMF・小田原貴とフィリピン代表MF・嶺岸光という二人の日本出身選手が所属。特に小田原は東京・府中出身の生粋のFC東京ファンとのこと。東京農業大学からフィリピンのJPヴォルテス、ダヴァオ・アギラスFCを経て、2019年夏からセレス・ネグロスでプレー。そこから味スタへ“凱旋”となるのだから、感慨もひとしおだろうし、やってやるという気持ちが漲っているはずだ。
リーグの動向も占う一戦となるプレーオフ。かなり寒さに堪えるだろうが、まずは肉眼でFC東京のプレーを確認していきたい。
