2019 J1リーグでインパクトを残したFC東京のゴール10選。
2019年のJ1リーグで最も首位をキープしながら、最後は横浜F・マリノスとの争いに敗れて惜しくもリーグ2位で終えたFC東京。タイトルを勝ち取るという難しさを知ると同時に、初めて本当の意味でシーズン通して優勝争いを繰り広げたことで、これまでにない自信を得た充実の1年となったはずだ。
その1年の闘いにおいて、FC東京のゴールのうち、個人的に印象深かった10ゴールを列記してみたいと思う。ゴールにはテクニックやらゴールへの経緯などさまざまな観点があるが、あくまでも独断と偏見、個人的にエキサイトしたという意味での選出ゆえ、異論反論はあろうが、そこは了承願いたい。
また、当初はランキング形式も検討したが、考えれば考えるほど悩むため、単純に試合順の列記になることも容赦願いたい。
それでは、2019 明治安田生命J1リーグにおいて興奮を呼んだFC東京のゴール10選を見ていこう。
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01■ 第05節 2019/03/30(土) 浦和 vs FC東京(A・埼 玉)
75分 ディエゴ・オリヴェイラ
久保のドリブル突破、ヘディングから瞬時にスルーパスへの切り替えというプレーが注目されたが、実況にもあるように「鬼門の地で先制」したことが大きかった。東のダイレクトでの浮き球クロスも見事。
02■ 第06節 2019/04/06(土) FC東京 vs 清 水(H・味スタ)
75分 ナ・サンホ
ディエゴ・オリヴェイラが左サイドからクロスを上げる間のゴール前の駆け引きが絶妙。脚を伸ばしてのアクロバティック気味のシュートも目に焼き付いた。
03■ 第06節 2019/04/06(土) FC東京 vs 清 水(H・味スタ)
86分 ディエゴ・オリヴェイラ
橋本のスルーパスからディエゴ、ジャエル、ディエゴと綺麗な、しかもワンタッチでのパス交換から最後はGKの頭上を越してのループと、完璧に相手を置き去りにしたという“美しさ”では今季随一かも。
04■ 第07節 2019/04/14(日) FC東京 vs 鹿 島(H・味スタ)
29分 ディエゴ・オリヴェイラ
この日ディエゴの2得点目。久保の前線へのややアバウトな浮き球パスへの対応の不味さが出たことは否めないが、鹿島のCBを置き去りにしてのゴールは痛快。鹿島を呆然とさせる瞬間が前半でこようとは。
05■ 第14節 2019/06/01(土) FC東京 vs 大 分(H・味スタ)
39分 久保建英
久保の素晴らしさはテクニックはもちろん、攻勢と見るや瞬時にギアを上げてゴールを狙いに行ける切り替えの早さにもある。相手ボールを奪ってすぐに持ち上がりゴールを決め、その脅威を見せつけた。
06■ 第20節 2019/07/20(土) 清 水 vs FC東京(A・アイスタ)
16分 大森晃太郎
遅効になるとなかなか打開出来ず、シュートが打てないことも多いFC東京だが、こういったミドルを打つことで攻撃の幅も広がる。惜しいシュートもあったなか、存在感を示した“もりもり”の一撃。
07■ 第21節 2019/08/03(土) FC東京 vs C大阪(H・味スタ)
90+2分 ディエゴ・オリヴェイラ
2点リードした試合終了直前ながらゴールを奪いに行く貪欲性がいい。清水戦でのゴールもそうだが、ディエゴとジャエルとのコンビは独創性と興奮をもたらす。来季はもっとこういう場面を見たい。
08■ 第29節 2019/10/19(土) 神 戸 vs FC東京(A・ノエスタ)
10分 アルトゥール・シルバ
本人もビックリのスーパーミドルで、初先発の期待に応えた形に。なかなかフィットせず後半を迎えての劇的弾は、チームに大きな力を与えた。シュートを打たないと! を非凡な形で具現化した一撃。
09■ 第29節 2019/10/19(土) 神 戸 vs FC東京(A・ノエスタ)
10分 橋本拳人
神戸に諦観をもたらした3点目。ディエゴ・オリヴェイラの変態的(誉め言葉)なパスも見事だが、中盤で起点となった橋本がディエゴに預けたところからゴールへと繋がっているのが素晴らしい。
10■ 第32節 2019/11/23(土) FC東京 vs 湘 南(H・味スタ)
90+4分 森重真人
試合終了間際、絶体絶命からチームを救った劇的同点弾。雨でスリッピーなピッチ、ふかしやすい距離も冷静に対処して確実に枠内へ放ったことが奏功。こういう得点が出来ることにチームの成長も感じた。
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まだ、来季の陣容が固まるまでにはしばらくかかるが、既に新加入の選手も発表されている。優勝争いを勝ち取るためには、やはり決定力、ゴールを奪い取る力が不可欠なのは言うまでもない。来季は今季以上のシュートを放ち、一つでも多くのゴールに結びつけられるよう、常にゴールを狙う意識を高めていってもらいたい。