*** june typhoon tokyo ***

林田健司@EBISU LIVE GATE

Hayashidakenji林田健司のライヴ、Kj's Hau'oli mate meeting~Me ka mahalo! CDC~へ行ってきた。

会場は、恵比寿にあるBBMC LIVE GATE。以前、ここには行ったことがあるのですが、入り口も狭く小さい箱。自分のチケットは300番台だったので、300人~400人はいた模様。もし、そこで災害とかあったら、死ぬ確率90%以上な感じデシタ。まぁ、狭いライヴハウスってみんなそんなもんでしょうが。地下1階へ行く階段を降り、入場口からホールへ向かうまでも、通常でも1人が通れるくらいの細い通路しかないので、ホールから出口へ殺到したら、みんな圧死デス。

今回のライヴはHPで知ったのだが、ライヴ名のサブタイトルにもあるように、彼のファンクラブCDC会員への感謝と、新たに立ち上がったHau'oliという組織の記念という意味が含まれていた模様。非会員の自分は、HPからのメールで予約申し込みしたのだが、メールが大量に誤発信され、振込口座や金額などの内容も間違っていたなど、運営当初としてはかなり痛手な感じだった。(まぁ、それまでもいろいろあったらしいが)
自分の場合、当初記載された金額が会員価格だったらしく、会場で不足分を支払って、事無く参加。

◇◇◇

今回のライヴは2部構成。
1部は弾き語り風中心のセットで、2部が通常スタイル。
オープニングが、「Rainbowすべり台」という意外な選曲でスタート。
座っての演奏で、後方の観客は見にくかったことと思うが、
生の声を存分に活かしたアレンジで魅了。
自然体というか、リラックスした面持ちで歌を紡いでいく林田は、
純粋に歌うことが好きな人間なのだ、ということを思わせる。

続いて「止められない」とこちらも意外な選曲。
アルバム『マボロシ』のオープニングを飾るアッパーなダンス・ナンバーだが、
こちらもややしっとりめで。
楽曲のよさもあるが、この人が発する色気ある声が肌身に伝わるアレンジで好感が持てた。

彼のさまざまな思い入れがある「This Is Private.」、「Pride」と続いて、
新曲「Rainbow Tears」へ。
久しぶりの自身以外の人の作詞らしいが、
精神的にナイーヴで、「自身が歌いたいこと」にこだわりのある彼が、
他の人の詞を歌って、「いいなー」と感じ、それをこちら側へ発信することは、
気持ちの余裕というか、心理的な孤独から解放されつつあるとみてもいいのかもしれない。

そういう意味で、ファンへの感謝を込めての、「KANSHAして」のウクレレ・ヴァージョン「Me ka mahalo!」(メカマハロ)をウクレレの弾き語りで披露してくれたことは、彼の遊び心が出た、心地よい時間となった。

第2部との間。
林田が撮ったと思われる風景写真やレコーディング風景などの写真がスクリーンに写し出される。
その後、TOKYO CALL PROJECT featuring Kwenji Hayashidaとしてリリースした「愛の東京コール」のPVが流れる。
これは、完全にやらされ仕事というか、のせられた形だけれども、
こういう露出をすることで、存在を知ってもらい、再びメジャーからのリリースにこぎつけるきっかけになればいいとは思った。

第2部のスタートは、ハード・ロック調の「DIAMOND」から。
『マボロシ』の「Funky!Ship」、『Cross Point』の「Star Child.」を引き継ぐようなファンキー・ロックだが、ポップやバラードだけでなく、こういうロック・テイストの楽曲でもしっかりとポテンシャルを発揮するところに、非凡なものが感じられる。
もともとは、ハード・ロックやヘヴィメタをやっていたらしいが、ポップ路線でなじみのある観客に違和感なく披露できるところは、ヴォーカリストとしての真骨頂だと思う。

以降は、おなじみのノリのいい曲でヴォルテージが上がっていく。
「レッドメガホン」では、久しぶりに赤いメガホンが観客に投げ込まれ、ラス前は「俺んちくるべ」。
この「俺んちくるべ」や「Cool」といったあたりは、本当にキレキレという感じで、鋭さとファンキーさが絶妙に融合していて、楽曲構成の難易度という意味でも他人にはマネの出来ない、独特の感覚が遺憾なく発揮されている楽曲だと思う。
このあたりが全開となった楽曲集…というものもぜひ聴いてみたいものだ。

ラストは「Always Love You」。今回は、『マボロシ』や『Cross Point』あたりの曲が多かった?
アンコール以下は、バンドなしのいつものラフなスタイルでの弾き語り。
詞を覚えきってないために、1フレーズや1番のみというものばかりだが、
このようにシンプルに歌っているのを聴くと、彼のヴォーカリストとしての才能をつくづく感じてしまう。
それだけに、現在の状況が惜しいと思わざるを得ないのだが。

ラテン・バンド、エロティカオの活動や“スケッチ・オブ・ラフレス”という形で、比較的自分の気持ちに偽りないように活動していることは、彼の精神的にもいいのだろうが、
ファンとしては、もうちょっと頑張ってもらって、重い腰をあげてもらい、
ランキングなどは意識しないでいいから、いま一度、ファンキー・ポップスとしての快作を是非リリースしてもらいたいものである。

そう感じた夜であった。

◇◇◇

<SET LIST>

≪1st STAGE≫
01 Rainbowすべり台
02 止められない
03 This Is Private.
04 Pride
05 Rainbow Tears(NEW SONG)
06 Me ka mahalo!(KANSHAして~ウクレレ ver.~)
07 RISING

≪VIDEO≫
PRIVATE PHOTO
愛の東京コール/TOKYO CALL PROJECT featuring Kwenji Hayashida(PV)

≪2nd STAGE≫
08 DIAMOND(NEW SONG)
09 Jealousy In Love
10 情熱のBlue
11 夜をこえていこう
12 月とかけら
13 Chicken
14 レッドメガホン
15 俺んちくるべ
16 Always Love You
≪ENCORE≫
17 夏模様(Acoustic ver.)
18 花に水やるラヴ・ソング(Acoustic ver.)
19 Physical(Acoustic ver.)
20 Sherry(Acoustic ver.)
21 Love Line.(Acoustic ver.)

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コメント一覧

野球狂。
> ノッペさん
http://www3.to/jtt
> ノッペさん
またまたカキコミありがとうございます。
内容的にはノッペさんのレポの充実ぶりにはかないませんよ。(;・∀・)ハハハ

> 書きたいこと、思っていることをバシバシ
これでもまだちょっと言いたいっていうか、上手くいえてないなぁとは思うんですが、彼にとってよりよい状況になることを信じて、曲を聴くしかないですね。
ノッペ
スンバらしい追加レビュー、ありがとうございました。
http://www.ne.jp/asahi/candle/voice/
スンバらしい追加レビュー、ありがとうございました。
こういうのが書けないんですよ、私・・・(^^;

書きたいこと、思っていることをバシバシ書いてくださって
ホントにうれしいです。
林田さんにはいいペースでも、ファンにはちょっと物足りない
ところがありますよね>現在の状況

『愛の東京コール』については色々思うこともあるけれど、
こうやって世間に名前が売れて、本人の活動が正当に
評価される日が来れば、そんなこともあったよねって
笑って話せるのかなぁ~なんて今は思っています。
野球狂。
> ノッペさん
http://www3.to/jtt
> ノッペさん
コメントありがとうございます。
最前列ですかー!「近ぇなぁー」って言ってたまさに近いところにいらっしゃったんですね。(笑)

近々レポ見に行きます~。
ノッペ
野球狂。さん
http://www.ne.jp/asahi/candle/voice/
野球狂。さん
お久しぶりです!

私は、このライブ、なんと最前列で見ることが出来ました。
後の方は、きっと窮屈で大変だったのでしょうね・・・

ファンクラブの活動や、最近の『愛の東京コール』プロジェクトなど、
色々思うことはありますが、やはり彼の才能からはもう少し
離れられないような気がしています。

BBSに拙いレポを書きましたので、良かったらおいで下さい。
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