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福井・美浜原発事故で強制捜査 業務上過失致死傷での立件目指す

2004年09月04日 13時16分42秒 | 社会
死者5人、負傷者6人を出した関西電力美浜原発の蒸気漏れ事故で、福井県警は4日、業務上過失致死傷の疑いで発電所と子会社の家宅捜索に乗りだした。

業務上過失致死傷での立件を目指す警察では、4日朝から捜査員150人を動員し、関西電力美浜原発と発電所の敷地内にある子会社「日本アーム」美浜作業所で家宅捜索に入った。

4日朝は大型バス3台と捜査車両、押収品を運ぶために用意したとみられるトラックが次々と発電所に入り、関西電力の安全管理体制に問題がなかったかどうかなど関係資料を押収して調べる一方、近く破損した配管を切り出し、福井大学の専門家による鑑定を進め、配管が破損したメカニズムを分析することにしている。

この事故は先月9日、関西電力美浜原発3号機のタービン建屋内の二次系の配管が破損し、高温の蒸気が漏れて作業員11人が死傷したもの。通常約10ミリの厚さがある配管が最も薄いところで0.6ミリまで達していたほか、この配管が運転開始から28年間、1度も点検されていなかったことが明らかになっている。
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