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▼ 浜崎あゆみ:社長に反旗「エイベックスの終焉」

2004年08月09日 15時30分39秒 | 芸能
浜崎あゆみ(25)ら日本最大手レコード会社エイベックスの所属歌手4人が2日、同社を辞任した音楽プロデューサー松浦真在人(まさと)氏(39=元専務)を支持する声明を発表した。浜崎は「エイベックスの終焉(えん)」という言葉を使い、松浦氏と対立する依田巽会長兼社長(64)ら現経営陣に事実上反旗を翻した。同社の株価もこの日、ストップ安となっており、依田氏が一転窮地に追い込まれる可能性が出てきた。分裂か、さらに意外な展開になるか、事態は予断を許さなくなった。

去就が注目された浜崎はこの日夜、松浦氏追随の意思をきわめて明確に打ち出した。コメントは看板歌手としての自覚、松浦氏への傾倒、そしてエイベックス現経営陣への激しい怒りに満ちていた。

「彼(松浦氏)のいないエイベックスはもはやエイベックスではなく、松浦専務の辞任が受理されるのであれば、それは同時にエイベックスの終焉を認めるという事になると考えます。浜崎あゆみというアーティストは彼とともに成り立っていますので、彼の存続と共に浜崎あゆみの行方も決めさせて頂きたいと思っております」。

松浦氏と行動をともにし、エイベックスと決別するようにも受け取れるが、ことは簡単ではない。関係者によると、浜崎とエイベックスの間にはCDリリース契約が2年程度残っているとされ、現実的には即移籍のハードルは高い。むしろ、依田氏ら現経営陣に松浦氏の復権を迫る意味合いも行間から感じられる。

いずれにしても、浜崎の発言は、騒動の流れを大きく変える力を持っている。ピーク時の3年前は、1人の関連の売り上げが同社全体の4割以上を占めた。アルバムリリースが決算月に間に合うように前倒しされた時は、株価対策かと論評された。01年にTOKIO長瀬智也(25)との結婚情報が報じられた時は、株価が下がったほどだった。

この日、hitomi、EXILEのHIRO、TRFのSAMも相次いで声明を発表。松浦氏や同時に退社した常務の千葉龍平氏(40)支持を鮮明にした。

浜崎は当初グラビアアイドルとして活動。女優転向なども試みたが芽が出なかった。歌手の才能に目をつけ育ててくれたのが松浦氏。2人のきずなは強い。

所属有力歌手が反旗を掲げたことで、依田氏ら現経営陣の立場は厳しくなった。浜崎ら大量移籍か、松浦氏復権か、依田氏失脚か、事態は流動的だ。
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