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Jon's Photo Blog !

趣味の写真をちょこちょこと

野鳥の「イソヒヨドリ」です

2024年09月12日 | 野鳥

イソヒヨドリ(磯鵯、学名:Monticola solitarius Linnaeus, 1758)は、スズメ目ヒタキ科に分類される鳥の一種。

アフリカとユーラシア大陸に広く分布し、和名どおり海岸や岩山などで多く見られる。

磯や岩場に多く生息し、外見がヒヨドリに似ていることからこの和名がついているが、鳥類学上ではヒヨドリ科ではなくヒタキ科に分類されており、まったく別の鳥である。

アフリカからユーラシア大陸、インドネシア、ニューギニアまで広く分布する。

体色は亜種によって異なるが、日本に分布する亜種イソヒヨドリでは、オスは頭から喉および背部が暗青色、胸腹部がレンガ色のような赤褐色、翼が黒と鮮やかに色分けされる。

一方、メスは全身がうずら模様の茶褐色で薄い水色が入っている。

鱗のような模様があり、雌雄の区別は容易であるが、若鳥のオスはメスの個体と近似の羽色をしており、雌雄の区別がしづらい。

繁殖期が近づくと、正面の腹の下部からだんだん赤褐色に変色していく。

2019年現在では関東、近畿など大都市圏で見かけることも珍しくなく、電線や看板に留まっていたり、住宅地やビルの間を飛び回る姿を見かけたり、綺麗な鳴き声を聞くことができる。

おもに地上で餌を探し、肉食中心。甲殻類や昆虫類、トカゲなど、いろいろな小動物を捕食する。カラスなどと同じく人の食べ残しも食べるためカラス、スズメの存在しない小笠原諸島においては、人家の周囲でイソヒヨドリがゴミ捨て場漁りなどをしている光景も見られる。

 

 

▲静岡県伊東市、三重県伊勢市において市の鳥に指定されている。

▲体長は23cmほどで、ヒヨドリよりは少し小さい。

▲イソヒヨドリは世界的には標高2,000-4,000mの高山の岩石地帯に生息する鳥である。

▲単独行動で、群れは作らない。つがいでさえ距離を取ることがある。

▲日本ではかつては磯や港など海岸周辺が主要な生息地域であったが、1980年頃から内陸部の地方都市で

繁殖が確認されるようになり、2000年代に入ってその数はさらに増加している。

▲オスは青い部分が多いため、「幸せの青い鳥」と呼ばれることもある。

▲春にはヒタキ科特有の声量のある美声でさえずる。その声音と節回しは複雑である。

▲繁殖期以外でも天気の良い日はさえずることが知られている。

▲通常は岩の隙間などに営巣するが、都市部ではビルの屋上、屋根の隙間、通風口などに営巣することもある。

▲産卵は地域によって差があるが、本州では5月初旬ごろに行われる。巣は枯れた雑草などの寄せ集めである。

通常は5、6個程度の卵を産む。雛は濃い鼠色をし、2週間程度で巣立つ。この間、雄のみが餌を運ぶ。

▲警戒音声を発する時にはカエルの鳴き声によく似た「ケケケケケ」という声を発する。


野鳥の「アカハラ」です

2024年09月12日 | 野鳥

アカハラ(赤腹、Turdus chrysolaus)は、スズメ目ツグミ科ツグミ属に分類される鳥。古くは、茶鶫(チャジナイ)と呼ばれていた。

中華人民共和国南部、台湾、日本、フィリピン北部に分布。夏季に日本で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部や日本、フィリピン北部へ南下し越冬する。

日本では繁殖のため本州中部以北に飛来(夏鳥)し、冬季になると本州中部以西で越冬(冬鳥)する。

夏季に千島列島で繁殖し、冬季になると日本へ南下し越冬する。

腹部中央部から尾羽基部の下面(下尾筒)にかけて白い羽毛で覆われる。頭部は暗褐色の羽毛で覆われ、顔や喉は黒ずむ。

上嘴の色彩は黒く、下嘴の色彩は黄色みを帯びたオレンジ色。後肢の色彩は黄色みを帯びたオレンジ色。メスは喉が白い個体が多い。

 

▲全長23.5 - 24cm。胸部から腹部側面にかけてオレンジ色の羽毛で覆われ、和名の由来になっている。

▲上面が濃い緑褐色の羽毛で覆われ、頭部や喉の黒みが強い。嘴は太くて長い。

▲平地から山地にかけての森林に生息する。

▲食性は動物食傾向の強い雑食で、主に昆虫類を食べるが果実も食べる。

▲繁殖形態は卵生。山地の森林(北海道や東北地方では平地でも)に巣を作り卵を産む。


野鳥の「アトリ」です

2024年09月12日 | 野鳥

アトリ(獦子鳥、花鶏、学名:Fringilla montifringilla)は、鳥綱スズメ目アトリ科アトリ属に分類される鳥類の一種。

ユーラシア大陸北部の亜寒帯で繁殖し、冬季は北アフリカ、ヨーロッパから中央アジア、中国、朝鮮半島に渡りをおこない、越冬する。

全長16cm。黄褐色を基調に黒、白を加えた羽色をもち、特に胸部の羽毛は橙褐色で目立つ。オスの夏羽は頭部が黒い。メスおよびオスの冬羽の頭部は褐色であり、メスはオスより色が薄い。

山麓の森林や農耕地に生息する。昼行性で昼間は小規模な群れで生活するが、夜は集団で休む。

 

▲日本には冬鳥として秋にシベリア方面から渡来する。

▲主に日本海より山形県や富山県などに飛来した後、各地に散らばる。

▲渡来する個体数は年による変化が大きい。

▲秋に飛来するので、戦前は穀物に害を与える害鳥とされていた。

▲食性は雑食性で、植物の果実や種子のほか、昆虫類や節足動物を食べる。

▲日本においては渡来直後や繁殖地への渡去直前に、数千羽から数万羽になる大群を作ることがある。

いっぽう、古くから岐阜県恵那地方ではツグミと並んで食用として重視され、

かすみ網で捕らえられては焼き鳥などで食されたものの、戦後にかすみ網が禁止されたため、猟は下火となった。


野鳥の「アオバズク」です

2024年09月11日 | 野鳥

アオバズク (青葉木兎、学名:Ninox japonica) は、鳥綱フクロウ目フクロウ科アオバズク属に分類される鳥類。

インドネシア、大韓民国、中華人民共和国、台湾、香港、朝鮮民主主義人民共和国、日本、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、ロシア南東部に分布。

東南アジアで越冬し、春になると日本や中華人民共和国、朝鮮半島、ウスリーで繁殖する夏鳥で、和名も青葉が茂る5月に飛来することに因む。

生息地南部(インドやスリランカ、中華人民共和国南部、東南アジア)では渡りを行わず周年生息し(留鳥)、日本でも亜種リュウキュウアオバズクは奄美大島以南の南西諸島に周年生息する。

全長約29cm。翼開張66-70.5cm。頭部から背面そして尾にかけては黒褐色の羽毛で覆われる。下面の羽毛は白く、褐色の縦縞が入る。顔を縁取るような羽毛(顔盤)は不明瞭。雌雄同色 虹彩は黄色。嘴の色彩は黒い。後肢の色彩は黄色。 オスはメスに比べて相対的に翼長が長く、腹面の縦縞が太くなる傾向がある。

 

平地から低山地にかけての森林や農耕地に生息し、越冬地ではマングローブ林などでも見られる。

群れは形成せず単独もしくはペアで生活する。夜行性で、昼間は樹上で休む。

繁殖期の間、雄はゆっくりとしたテンポで「ホッホウ、ホッホウ、ホッホウ…」と鳴く。雌のすぐ近くのときに雄は「ホゥホゥホゥ…」と鳴く。

非繁殖期も多少鳴く。巣立ち直後の若鳥は、「ジュリリリリ」という小さな声を出す。

フクロウ類の多くがネズミなどの小動物を主食とするなかで、本種は昆虫を主食とし、都市部でも神社仏閣の樹林程度の環境でも街灯を餌場として繁殖してきた。

ほかに両生類、爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類なども食べる。

大木の樹洞に巣を作るため社寺林に飛来したり、昆虫を食べるため夜間に街灯に飛来することもあり、日本では最も人間に身近なフクロウと言っていい。

近年は営巣木の伐採や越冬地での開発により個体数を減らし準絶滅危惧種に指定されるようになった。

繁殖形態は卵生。樹洞(時には庭石の間や巣箱)に巣を作り、1回に2-5個の卵を産む。抱卵はメスのみが行い、オスは見張りをしたりメスに獲物を運んだりする。

抱卵期間は約25日、巣立ちまでの日数は約28日。雛は巣立ち後、徐々に営巣木から周辺の林へ移動する。


野鳥の「アカショウビン」です

2024年09月11日 | 野鳥

アカショウビン(赤翡翠、学名: Halcyon coromanda)は、カワセミ科に分類される鳥類。森林に生息するカワセミの仲間。

種小名はインドのコロマンデル海岸に由来する。燃えるような赤いくちばしと体全体が赤色を持つことから、火の鳥の異名を持つ。鹿児島県奄美大島の地方名ではクッカルという。漢字の「翡翠」は本来青いカワセミを指すが、色の異なるショウビンにも熟字訓として用いられている。

北は日本と朝鮮半島、南はフィリピンからスンダ列島、西は中国大陸からインドまで、東アジアと東南アジアに広く分布する。北に分布する個体はフィリピン諸島、マレー半島、ボルネオなどで越冬する。

日本では夏鳥として渡来し、北海道から沖縄までほぼ全国で繁殖するが、渡来数は少ない。西表島は日本有数の繁殖地である。冬は東南アジアへ渡って越冬する。日本でよく見られるカワセミ類はこのアカショウビンのほかにカワセミ、ヤマセミの3種類だが、この中ではアカショウビンだけが渡り鳥である。

体長は約27センチメートル。翼開長は約40センチメートル。ヒヨドリと同じくらいの大きさ。和名の通り体の上面の羽毛が赤褐色で、体の下面は橙褐色。腰は水色で、飛んだ時はこの水色がよく目立つ。くちばしと足は赤く、目は黒い。雌雄ほぼ同色である。また、大きな赤いくちばしは柔らかい。

森林に生息するのが特徴で、カワセミとは違い水辺から離れた森林でもみられる。単独または、つがいで生活する。ホバリングはせず、もっぱら石や枝の上から獲物を狙う。

食性は動物食。渓流に飛び込んで魚やカエル、サワガニ、水生昆虫などをとらえるが、地面のカタツムリやトカゲをとらえたり、木の幹のキリギリス、セミ、バッタを横から襲うこともある。カワセミと同じように捕獲後は再び石や枝に戻ってえものをくわえ直し、頭から呑みこむ。動きの大きなえものは足場に数回叩きつけ、弱らせてから呑みこむ。

繁殖形態は卵生。巣穴は崖や、キツツキの古巣を使って営巣する。亜種アカショウビンでは、石川県で1988年にスズメバチの古巣を使った営巣記録が報告されている[3]。亜種リュウキュウアカショウビンでは、タカサゴシロアリが樹上に作る球状の巣に穴を掘って営巣した記録、石垣島と西表島で、発泡スチロール製の人工営巣木で繁殖した記録がある。日本での産卵期は6-7月、産卵数は5個ほどである。

▲和歌山県では本種を方言名でミズヒョロと呼ぶ。中辺路町誌に「ミズヒョロと呼ぶ鳥」との記事がある。

▲西表島などが属する沖縄県竹富町の「町の鳥」に指定されている。日本では縮小傾向にあり、レッドデータブックに記載されている。

▲オスは朝夕や曇りの日に「キョロロロロー…」と尻下がりの声でさえずる。

 「果無山脈など奥地に赤く美しい鳥が雨模様の時に限ってひょろひょろと澄んだ声で鳴く。

この鳥は元は娘で、母子二人、この山の峰伝いで茶屋をしていた。母が病気になり、苦しんで娘に水を汲んでくるように頼んだ。

娘は小桶を持って谷に下ったが、綺麗な赤い服を着た自分の姿が水面に映っているのに見とれてしまった。

気がついて水を汲んで戻ったときには母はすでに事切れていた。娘は嘆き悲しんでいつしか赤い鳥に生まれ変わった。

だから普段は静かに山の中に隠れ、雨模様になるとひょろひょろと鳴き渡る」

美山村での伝説として、もう少し詳細が描かれている。話の題は『みずひょうろう』となっており、母子がすんでいたのはこの話では美山村の

上初湯川(かみうぶゆかわ)で、娘は素直に母の言葉を聞かない子だった。

そのため明日をも知れぬ状態の母はどうしても水が飲みたくて『赤い着物を着せてあげる』から汲んできて欲しいと願う。

娘は大喜びで着替えて井戸に向かい、しかし井戸に映った姿に見とれ、結局汲んで戻ったものの母はすでに死んでいた。

娘は自分を恥じて泣き、とうとう井戸に飛び込んだ。そこに白い毛の神様が出てきて『お前のように言うことを聞かない子は鳥にでもなってしまえ』

と言うと、娘は赤い鳥に変わり、今もこの地方の山奥で『ミズヒョロ、ミズヒョロ』と鳴いている、という。

龍神村でもこの鳥の伝説を拾ってあり、ただし上記二つの話をさらに簡素にしたようなものである。

ただし夏に日照りが続くほど高いところで鳴き、雨が続くと里に下りてくること、その泣き声が哀調を帯びていて母を助けられなかった嘆きのようだとある。

龍神村ではまた単にミズヒョロが鳴くと雨が降るとの言い伝えもあったらしい。

さらに上記の伝承との関連かミズヒョロは『水欲しい、水欲しい』と鳴いているとも伝えられ、あるいは子供に川に洗濯にやらせたとき、

あまり遅いと『そんなことをしているとミズヒョロになるぞ』と脅したとも言う。