非公式ブログ「真夏のオリオン」a CHEMISTRY joint059

2009年6月13日公開・映画「真夏のオリオン」をCHEMISTRY joint目線で情報UP。(ネタバレあり注意)

公式サイトに「鈴木勝海からの手紙」UP。(ネタバレあり)

2009-06-17 23:36:39 | 新着情報
鈴木勝海氏が倉本いずみに宛てた手紙が、UPされました。
いわば映画の別エピソードのような内容ですが、
とても興味深い内容なので、ネタバレを避けたいかた以外はぜひお読みください。













==================ネタバレ予防線====================












鈴木少年が復員してから教師になったというのは興味深いエピソードです。
関係ないけどうちの親父と同じだなーって思ったりw(音楽教師じゃないけど)


ただ、こういう別エピソードとか、小説に描かれていて本編では省かれている説明とか
そういうのがなぜ省略されてしまったのか、かえすがえすも残念でならないです。
前にも書いた気がしますが、テーマが何なのかいまいちなところもあるし、
2時間15分とかにしてもいいからもうちょっと心理描写とか丁寧に描いてもらえるところは描いて欲しかったです。
「最後の戦い」のときに意外にあっさり浮上できちゃうのもよくわかんないし
有沢家がエリート一家という設定も生かしきれてないような気がするし、
(しかもその両親がすでに他界しているというのもあんまり生かされてない気がする…)
小説に出てくる「森が妻子のことを倉本艦長に語るシーン」は割愛しないで欲しかったなーとか、
イ-77が12隻倒してきたということに関して、艦長はそもそも人を殺すという意識でやっていたのかな、とか…

と、思いつつ、「鈴木勝海の手紙」ですよ。
ここに、倉本艦長が「戦争というものを許しておられなかったのではないでしょうか」と考える鈴木の思いが綴られているんです。

こーれーをーーー、
どーしてーーー、
本編で描かなかったのかなーーーーーーー????

と思っちゃったりするわけです私。
本編では倉本艦長はそのあたりは何も言わないんですよね。
冒頭に近い箇所で有沢艦長に「(勝ち目のない)こんな戦争、自分たちだけで終わらせられないものか」と言われたときも無言だったし。

確かに、声高に主張することを故意に避けている映画だとは思うんです。
でも、ちょっとあってもよかったかなー?とか思ったりします。

将来DVDになったときに「ディレクターズカット版」が出ることを期待しつつ。