京田辺市「個別指導塾 時習館」代表の日記

Sくんと野球の神様

先日、卒塾生Sくんの最後の夏が終わりました。

Sくんが入塾したのは、中2の春すぎのこと。
遅刻はしないし、宿題は忘れない真面目な生徒ではあったものの、
成績は伸び悩んでいるようでした。
こういうケースの指導として、易しいことに取り組んで成功体験を
積むという方法もありましたが、本人が決して諦めない根性をもって
いることから、一定レベルの指導をしながら僕自身がSくんを100%
信じるという方法ですすめました。正直なSくんだからこそこちらも
100%信じることができたのです。その代わり妥協は許さないので、
ついてくるのは大変だったはず。
何枚にも及ぶテスト前のプリントは、合格点を取るまで何度も繰り
返しましたが、何時間やってもへこたれませんでした。
そうやって頑張っているうちに、成績は少しずつ伸びていき、無事に
第一希望の高校に合格。小学生から野球を続けていたSくんは、迷わず
野球部に入部しました。

あれから2年半、夏の甲子園の予選では、初めてのベンチ入りとなり、
スターティングメンバーにも名を連ねました。
でも、結果は初戦敗退。
しかも、緊張のあまりいつものプレーができず途中交代。
甘酸っぱいというよりも、苦い思い出でしょうか。

どうも、野球の神様もSくんが決して諦めない根性を持っているのを
知っていて、成長を促すために妥協せず試練を与えたようです。
いや、もしかしたら、そもそも野球の神様がSくんに根性をプレゼント
したのかもしれませんね。
10年も真剣に野球をやっていれば、大切なものをたくさんもらった
はずです。それは、今後も役に立つものばかり。時間がたつにつれ
噛み締められるものもあるでしょう。
また、いつか成長したSくんに会えたらと思います。
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