魔界人の妄想録

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神呪寺(かんのうじ) ~如意尼と空海~

2016年08月15日 21時18分33秒 | 紀行
甲山大師 神呪寺(かんのうじ)

こちらの不動明王には以前お力をいただいた事もあり、

お礼を申し上げないといけないと思っていました。不動明王のお堂

の前で手をあわせると、お堂からこちらに緩やかな風が吹き、

僕はお線香の香りに包まれました。

さて如意尼は空海とは恋仲であったようです。

伝説多き如意尼は少し調べただけでもいろいろな話が出てきます。

如意尼は淳和天皇の第四妃。宮中をぬけ出家し、頂法寺、浜南宮

(現西宮神社)、廣田神社、そして甲山で修行して空海の弟子に

なります。

神呪寺の本尊の如意輪観音は空海が如意尼の姿を映して彫ったもの

されていますが、高僧と女性はそういう関係は認められないでしょう。

境内のはずれにある弁財天。僕はこの弁才天は如意尼ではないのだろう

かと思っています。なぜならば弁財天はこの写真のように、異様な

祀られ方をしています。橋は架けられているが入り口は閉じられている。

お堂の横からも近づけそうもない。如意輪観音を守護するというのに

このような祀られ方は何かの意思が働いているに違いない。

「離さないが、近づけない」。

果たされない恋の姿なのかもしれません。

そしてそれは瀬尾律姫でもある。

麁乱荒神(そらんこうじん)との関係も気になるところです。





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