大濠公園に肉食外来魚 アリゲーターガー初捕獲 生態系影響を懸念
福岡市中央区の大濠公園の池で、ワニによく似た口をした体長約80センチの魚が釣り上げられた。管理する大濠・西公園管理事務所では肉食性外来魚アリゲーターガーとみており「ブルーギルなどの外来種が増えているが、アリゲーターガーの確認は初めて。生態系に悪影響を及ぼす可能性がある」と懸念している。
同事務所によるとこの魚は1日、釣りが許可されている区域で男性が釣り上げ、事務所に連絡。男性が自宅に持ち帰ったという。
アリゲーターガーは米国ミシシッピ川など北米一帯に生息する最大級の淡水魚で、観賞魚として流通している。肉食で鋭い歯を持ち、マリンワールド海の中道(東区)によると「間違ってかまれるとけがをする可能性がある」という。同管理事務所の平田一芳所長は「ペットだったのが飼育しきれなくなり、放流したのではないか」と困惑、このほかにも大濠公園に体長約50センチのアリゲーターガーがいるという情報もあり、警戒している。