とらいさぽーと

外出支援

コミュニケーション理解や状況を理解して行動することが難しいタイプの人たちにとって、

一人で外出をし一人で買い物をするのは、かなりハードルの高い難しいスキルになります。

感覚的にしんどくなってしまう場合は、視覚刺激を和らげる術(サングラスなど)や聴覚刺激を減らす術(イヤーマフなど)といった、具体的な手段を取りやすいのですが、

その時々の場面で変わっていく状況に対してその場で対応していくためには、

出来ないところをできるようにするのではなく、いかに持ち札の強みを活かしながら社会自律をしていくのか、

そこが重要になっていきます。

 

地図が好きな彼に、前回と異なるルートにあるコンビニに行ってもらいました。

まず興味関心(地図)からやる気スイッチは入ります。

前回のレシートを見てカード残高を確認後、マスクを着けてスタート(スタッフは彼の後ろに続きます)

歩道を歩く、まわりに気を取られない、お店に入る前に消毒する、カード使用、

そこまでは数回練習してほぼクリア(カード使用はカードによりやり方が異なることもある)

今回は始めて行くルートでのコンビニです。

店内はだいたい同じ形態なのでそんなに緊張することはない。

おにぎりやパンなどの軽食はカードで購入練習済みです。

今回は「昼食」となるものを買う練習です。

職場でお昼に食べるお弁当を買うことを想定して貰います。

置いてあるものを確認後、彼はスパゲティを選びました。

好きな唐揚げの弁当かなあと思っていたので意外でしたが、本人がじっくり見て選んだものです。

選ぶときに、職場で食べるという設定なので「ギョーザとかラーメンとか、匂いの強いものは止めたほうがいいよね」と

そこだけ伝えています。

「帰ったら自分でレンジで温めて食べてや」

帰宅後、美味しかったようです♪と母からの報告。

彼の場合、レジでの店員とのやり取りや細かいお金の出し入れといったストレスや無駄をできるだけ省くことで、社会活動をより豊かなものにしていけます。

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