「お金の使い道は、大きく・使う、・貯める、・贈る、の３つに分けられるんやけど、実際お金を何に使うのか、どのくらい要るのか、書いていってみようか？」
就労が決まり、数か月が経ち、その環境の変化にだいぶ慣れてきたAクンですが、
「とらいさぽーと」は馴染みのある居場所として引き続き、SST/LSTを兼ねながら余暇利用されています。
「お正月に貰ったお年玉は使ったの？」スタッフ
「いや、使っていません」Aクン
「ずっと置いておくの？」スタッフ
「…少し使いました、あとは残します」Aクン
「じゃあ、残した分は、『貯める』（付箋に『お年玉』と書いて貼る）ところやね。お給料はどうしてるの？」スタッフ
「貯金してます」Aクン
「そうかあ、凄いなあ（付箋に『銀行』と書いて貼る）。何か欲しいものは買った？」スタッフ
「いや、まだ買っていません」Aクン
「今一番欲しいものは？」スタッフ
「…～ゲームかな」（付箋に書いてもらい、『つかう（ほしいもの）』に貼る）Aクン
「『贈る』ってあるけど、何やろ？」スタッフ
「？」Aクン
「だれかにプレゼントすることやな、Aくんから私も貰ったことあるよ。旅行に行った時のお土産とか」スタッフ
「そうか」Aクン
「Aくんも誕生日とかお家の人からプレゼントを貰うやん。お母さんの誕生日とか、プレゼントあげたりするの？」スタッフ
「それは…、無いかなあ」Aクン
「そうやな、今まで子どもやったからな。でも社会人になったんやから、これからは出来るな。お金の使い道の大事な一つやからね、何がいいかなあ…誕生日とかXmasプレゼント、旅行のお土産、母の日…」スタッフ
「母の日にします！」Aクン
「そうか、父の日もあるけど」スタッフ
「母の日でいいや」Aクン
付箋に書いて、『贈る』項目に貼ります。
そこまでが前回で、ではどのくらいお金が必要になるのか、何にお金を使いたいのか、使うのはいつ頃なのか、そのあたりを少しずつ具体化していきます。
福笑い：「上、違う…もうちょっと左！」
