TEACCHプログラムはASD当事者やその家族を生涯に渡って支援していく包括的プログラムのことです。
1960年代にエリック・ショプラー博士の研究から起こったものですが、
はじめに知ったのは1995年頃で、その当時はまだネットもあまり普及しておらず、支援に関する情報を得る手段は限られていました。
行動障害が多く自立が難しいとされていたASDの方たちが、地域でのびのびと社会的な生活を営んでおられる様子をビデオで見たことから始まります。
どうすれば不安な症状が軽減されるのか、どうすれば集団の中で過ごせるのか、どうすれば言語理解ができるのかなど、どのような対応が本人に必要なのかを模索していた時にノースカロライナ州での療育をビデオで知り、衝撃を受けたことを覚えています。
その後日本でも知られるようになり、2000年から実際にTEACCHを試みるようになりました。
始めは見様見真似で思うようにはいかず何度も失敗しましたが(優秀な支援者だとそうならない…)、徐々に成果が見えるようになって20年以上が経ち、最近やっと、「生涯に渡る包括的な支援プログラム」の意味するところを理解できたような気がします(遅い…!)
TEACCHの良さは個々の当事者にとって有効な手段や術を積極的に取り込めるところにあると思います。
しかし難しさもそこにあります。
モグラたたきゲーム
やり方は?ルールは?順番は?