Eさんは聴覚や視覚からの刺激を強く受けてしまいます。
Eさんにとっての配慮された環境とはどのようなものか。
余計な刺激から遠ざけること、ではあるのですが、
どこまで配慮が必要なのか、それは置かれている状況で異なるようです。
本人の認知レベルだけではなく、季節の変化やその時の体調にも強く影響が現れるようです。
必要な情報を本人の理解できるやり方で伝える。示す。
必要な手段で本人が安心して社会生活できる対策を試みる。
Eさんの場合、言葉によるやり取りは混乱の元となり、本人を不安な状態にさせてしまいます。
目に入る情報にも左右され、こだわりの要因となることがあります。
Eさんにとっての安心した暮らしは、情報量のセーブされた、静かな環境です。
まず、その配慮があって、地域社会での活動の幅が広がっているように思えます。
いわゆる問題行動と言われるバックグラウンドには必ず原因があり、そこに目を向けなければ解決へと繋がりません。
しかし、どこから混乱な状態が来ているのか、なかなか判断が難しい場合もあります。
そのほうが多いのかもしれません。
アセスメントに立ち戻り、複眼で情報を支援者と共有し、試行錯誤する。
その繰り返しは時間も手間もかかります。
しかしそれ以上に、支援していくうえでの多くの収穫に繋がります。
Eさんは今年も楽しみにしていた旅行を満喫でき、有意義な連休を過ごしたようです。
城跡公園の花壇は色とりどりの花で綺麗ですよ。この季節の散歩コースとしておススメです