家庭環境が子どもの自己形成に大きな影響を及ぼすと言われています。
しかし、親が理想とする楽しい我が家と現実とのギャップが生じるのは仕方ないことです。
何をもって理想とするかは心象で変わって来るでしょうが、
親が長い時間子どもと関わる(子どもと過ごす)よりも、
子どもと過ごす楽しい時間を一日のうちで少しでも持つことが出来れば、
その積み重ねは子どもにとって揺るぎないものとなり、生きづらさを乗り越えていくためのパワーになります。
問題なのは、特性から生じる生きづらさゆえに社会との接点が持てず、
結果、家族が長い時間子どもと関わらなければいけない、
成人した子どもとずっと一緒に過ごさなければいけない現実が今の社会にあることです。
子どもの世話をするのは親として当然の役割か?
その役割を果たすために楽しい我が家になるよう努めようと、がんばっている母親は多くいます。
がんばらざるを得ないのです。
しかし、親の病気や死別で急にその環境が崩されてしまう時は必ず来ます。
当人にとっての楽しい我が家とは何なんでしょう。