全否定されかねない報告に捉えがちですが…
細胞培養法には大きく2種類あり、①インフルエンザのウイルスその物を大量培養する方法。②人に害のない代替ウイルスにインフルエンザウイルスの遺伝子情報を書き換えて大量培養する方法。今回の報告は前者に言える事。しかも数ある細胞のうちのMDCK細胞を使用した場合の結果。
公共機関が担うプロトタイプ株の製造時点で変異が確認されているのに、後段の大量培養での変異については各製造所(メーカー)で検討って問題の擦り付けにも感じられるんですが…
いずれにしても、この問題を解決しなければ、多額の補助金を拠出して進めている新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業にも大きく影響するはず。製造期間が鶏卵法と変わらないのであれば、事業自体が全く意味のないものになってしまう。
一見衝撃的な内容に見えるけど、これって補助金返還だったり約束の半分しか作れないとかの問題が発覚した時点で把握出来てたはずで、何を今更って感じもするのですが…
無駄に時間と税金を費やすのではなく、世の中に存在する製造方法を横並びで見て、最適な方法を取捨選択し、究極はメーカーの垣根を超えて製造方法を共有するなんて事が必要になるかもしれません。それぞれ社外秘の製造ノウハウはあるにせよ、培養設備なんてどこも同じようなものだからね。
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