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そもそも苦と楽とは根本的な感情であり、それを解釈するということはできないものです。しかし、いまそれが生じてくる状態がどういうものか考えてみますと、苦しみや痛みがしょうじるのは、心の内部と外界の上京とが適合しない場合だと考えられます。
それに対して喜びや楽しみが生じるのは、心の内部と外界の状況とがうまく適合する場合に限ります。
したがってわれわれの生活が有限な範囲内にとどまる限り、とうてい安心立命という大きな楽が存在することはできません。
というのも、あらゆる存在は無常であり、有限な対象は大きいものであれ、小さいものであれ、早晩いつかは変動を免れることができませんから、かる境遇に精神が適合していても、それが変化してしまえば、歓楽もまたそれにしたがって消滅せざるをえません。
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現代語訳 他力門 哲学骸骨
清沢満之著 藤田正勝訳
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訳がとっつきやすく、読み進められます。
期待と現実といいますか、小さな幸せに
気づき始めるとちょっと変わるかもしれませんが、在り方を整えることからはじめてやっとかな。。という感じですかね。。
台風一過かな。。
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