左の種

友人バンドのライブに行く。
ライブに一人で行くのは久しぶり。

見知らぬ外国人にライブ中のトラブルの内容について聞かれた。
説明したら"How awful!"と言っていた。
本場のawfulはやっぱ違うね。

欲しいTシャツのサイズがなかった。
さがしていたCDもディストロになかった。
何をどこまで追いかけ続ければ満足するんだろう。
追いかけ続けている行為そのものに、満足することもあるのだろうか。

考えすぎないように考えてしまう。
考えすぎないようにするには、一人でいないのが一番だ。

嫌い旅夢気分

毎年恒例になりつつあるけれど、
M君が実家に帰省するということになった。

そして、M君の荷物の準備をしていると、
案の定、俺の旅嫌いというか旅行の準備嫌いが出てきて、
うちひしがれてしまった。
ああ、あのTシャツはどこにしまっただろう、
こっちのシャツよりあのシャツのほうがいいな、
あれ？あの本はどこに行ったんだろう、
必要なケーブル類はこれで全てだろうか、
いろいろ試行錯誤を繰り返していくうちに消耗している。
帰省するのは俺じゃなくてM君なのにも関わらず。
一体何気分なんだ。

不本意ながら。
荷物の準備でまいってしまうのも、
平日に仕事を休んで空港まで見送りに行くのも、
その週末は一人でさびしく過ごすのも、
毎度のこと。

工ビさゃん萌え

ひょんなことから俺がゲイで
しかも「いつも一緒にいる友人」で
「なんかルームシェアみたいなのをしてる感じ」のM君が恋人だと
女性知人の一人に言わざるを得ない状況になって、
言っておいた方が後々楽だろうということで、
結果的にカミングアウトをして
「やっぱりそんな気もしたんだよね」と言われて早数ヶ月。
いろいろぶっちゃけて話せるようになってきた。

一緒にテレビを見ていた時に、
「じゃあ、こんなCMを見てもエビちゃんなんて全然興味無いんだ？」
と言われた。
大和證券の個人信託のCMだった。
エビちゃんといのしし系サラリーマンが出ているシリーズもの。
「性的には何も感じないねえ。
　むしろこの相手役の男の人のほうが数万倍興味があるよ。」
と正直に返してしまった。

その女性が恋人らしき人の写真を見せてくれたんだけど、
結構かわいい偉丈夫で、素直に「かわいい」と言ってしまった。
「本当にそうなんだねえ。」と笑われてしまった。

まあ、誰でもいいんだけどね。
デブじゃなくても。

佐野トリウム

M君と午前三時に家を出て、
道の駅で仮眠するつもりが目が冴える一方だったり、
よくわからない健康センターで仮眠するつもりが
仮眠客の携帯電話と館内放送のおりなすハーモニーで一切眠れなかったり、
途中で立体橋梁の頂付近でうずくまっている仔猫がいて
助けようと近づいたら無事逃げられたり、
昼飯はどこで何を食べたか思い出せなかったり、
疲労だけが確実に深まっていく最中、

気が付けば佐野市のアウトレットにいました。
やっと数度目の佐野市探訪ですが、
佐野ラーメンよりいもフライの方がはるかにおいしいと知りました。
あれならいくらでも食べられる。
実際に十店舗ぐらい食べた。
それでも肝心のいもフライの画像なんて撮る余裕は無かった。
撮り忘れたとも言うみたい。
いもフライという名物を食べたことがないなら早く食べた方がいいぜ。

灯台下暗し(本文ママ)

実は去年の終わりからキッチンの照明が無いまま、
生活していた。
以前から暗いなあと不満に思っていて、
大掃除らしき時に掃除しようと外し、
やっぱり買い替えようと決めて外したまま、
結局余計に暗いまま。
シンクにある手元灯と
レンジフードの照明とで誤魔化していた。
なんとかなるもんだなあと思いながら、
なんとかなるものの不便極まりないことには変わりなくて
連休中にプチリフォームに踏み切った。
ほとんどM君がやったわけだけど。

いやあ、うんざりするぐらい明るくなって、
掃除をさぼっていたのが丸ばれですね。
キッチンのすべての汚れが白日の下に晒されてしまった。
もろもろの業、太陽のもとにては蒼ざめたるかな。

まさかのまさか

やっぱりきちんと自炊をしないといけないなあ、と思い、自炊。
少しでも体調を整えないと、この時期の風邪は厄介。

・キャベツ一玉分のコールスロー
・きのことアスパラとじゃがいもと鶏のグラタン
・にんにくとローズマリーのふぐのソテー
・プチトマト
・講釈だけは充分あったなんとかのパン

食べてる時、M君に
「どうしていきなり写真なんて撮ったの？」
と聞かれた。知ってるのか？
M君、これを見ていたら連絡ください。

Liaison

疲れやだるさに包まれながら寝付いたものの、
夜更けにあまりの熱っぽさに目が覚めたら39℃近かった。
M君に病院に連れて行ってもらった。
完璧な風邪。
エアコンの誘惑の魔の手との戦いを経て、
朝起きるとM君も熱を出している。
王子はいつものように騒いでいる。
これだから一緒に住むってのは。
これだから二人暮しは。

Smells Like Teen Spirit

親戚にギターを教える。
中学生の子にカートコバーンやジミヘンドリクスや
ピートタウンゼントなんて言ってもわかるわけないんだよね。
当然ながらちょっとショック。

J-POPの歌本らしきものを見せられても全然知らない曲ばかりだったし、
十代男子の若さ、匂いにドギマギしてしまったし、
勉強を教えるほうがよっぽど楽かも。