№2 豊なジャズが朝食を豊かに《ボビー・シュー(tp)》

タップリとした豊かな音量＆感情豊かなフレーズ。

クロワッサン、ロゼ・ワイン＆テーブルの花。

『Breackfast Wine』が一日の朝を豊に飾る。

②『Breakfast Wine/Bobby Shew(tp)』(85)
ボビー・シュー(tp)、マコト・オゾネ(p)、ジョン・パティツーチ(b)、

シェマン・ファーガスン(ds)。

A#1　アルバムタイトル曲をミディアムテンポで。
素晴らしい、心温まる・清々しい空間が創られる。
感情豊かにタップリの音量でシューのペットが流れる。
初めて聴くオゾネの演奏がイイ、研ぎ澄まされたキラキラした音。
起伏・抑揚感のあるフレーズ。こんなピアノ、USの連中には弾けない。

ブレックファストに適した空間をこの２人が創り上げる。
このジャケット、クロワッサンとロゼワイン、そしてテーブルの花。
安物の軽音楽アルバムにしか見えない。
「ボビー・シューの２枚目だ！」と、思わなかったら絶対に買わない。

タップリとした豊かな音量と感情豊かなフレーズ。

アルバム①から一層磨きがかかった。
とかく、ハイトーンでバリバリと力強く吹き鳴らす連中が多い。

あえて、そうしない独自の世界観を確実に築き上げた。
スリルとハイテンションだけに勝負をかけないシューの納得の１枚。