バカだけど

研究室の窓の外をふと見たら、大きな入道雲が見えた。
それから、きれいな青。

なんでよ。

会ったら泣くんじゃないかと思ったけど、
どんな顔したらいいのか、わからなかったけど、
自然と笑えた。
すごいね。

泣きたくなった。
会うとだめだ。揺らぐ。
会いたくなった。これからもずっと。

ずっとずっと、眠ってた言葉が出てきて、
でも言っちゃだめだから、また飲み込んだ。
ねえ、言っちゃだめだよね。
言ったら、壊れちゃうよ。
今が壊れちゃうから、それは嫌だから、言っちゃだめだ。

あったかくて、優しい温もりから、離れたくないと、思ってしまった。

どうしてよ。
行かないで。怖いよ。怖いよ。
あっさり別れたのが、少し哀しかった。
さみしかった。

一緒にいると、心が震えるんだよ。

嫌な震えじゃなくて。
なんだかあったかい。安心するんだよ。
どうしてそれを、去年感じられなかったんだろう。

バカだなあ。

今日の空は晴れたり曇ったり。
今のうちみたいだね。
いつ晴れるのだろうね。

そんな君はもういないけど　この心臓に君がいるんだよ

RADWIMPSの有心論という曲の歌詞。
少ししたら、きっと落ち着いて、
また言えない言葉は、眠りにつくんだろう。

それでいい。
バカだけど、うちはいつまでたってもバカだけど、
ねえ、それでもいいんだと思ったよ。

そうじゃないと、温もりを感じられないから。