ジャッキーのつれづれ日記

ミラクル☆

すごいことが起きた。
ほんとに奇跡としか言いようがない。
思い出すと、いまだに顔がにやにやしてしまう。

ザトウクジラと泳いだ。

吸い込まれそうなほど深い青の中で、ぼんやりしたクジラの白い胸ビレが見えて、
それからゆっくり体が見えてきて・・・。

それはあまりに感動的で、声が出なかった。

おそろしくきれいな親仔のクジラ。
仔クジラが母親の周りにくっついて離れないでいた。
優雅というのは、こういう動きのことを指すのだろうと思った。
なんてことが自分に起こっていたのだろう。
この感動を伝えるコトバがないのがもどかしい。

ヒトを意識していない生物は、なんて美しいのだろう。

潜っていく人がいて、どうしようかと思ったとき、
母クジラがぐるりと水面を向いた。
顎のこぶがきれいに見えて、はっとした。
危ないよ、これは。
息をしに水面に上がってきたら、ぶつかる。
それくらい近かった。
避けようとしたら、ただ体を横にしただけだった。

真下にいた。目が見えた。

目が合った、と思いたいけど、きっと違う。
ただ、ヒトを認識しただけなのだろう。
でもはっきりとヒトを見ていた。目が合ったと思いたい。

そうしてヒトをちらりと見て、離れていった。

ザトウクジラにとって、ヒトとはその程度の存在なのだろう。
それがなんとなくうれしかった。
海はヒトのものじゃないから、海に生きるクジラはそれでいいのだ。
たった1、2分程度だったのだけど、ほんとに長く感じた。

一瞬が永遠に感じた瞬間。幸せな瞬間。

最高だ。
いつ帰ってもいいと思った。
その後船の上で、壊れたテープレコーダーみたいに、
うれしいという言葉を、何度もくりかえし、つぶやいていた。

カウントダウン 

コメント一覧

1号
ありがとう☆
もう内地に帰ってきたよー。
またそのうち研究室に遊びにおいでー。
2号
凄いですね{ダッシュ}

実は大体毎日このサイトチェックしてますよ{流れ星}

あと3ですか{祝}
お疲れ様です{パチパチ}
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